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なろうラジオ大賞7参加作品

あの雨の日以来バス停は見ていない

作者: さとう あか
掲載日:2025/12/10

 ある日の学校帰り、雨に振られたのでバスで帰ろうと思った。


 そのバス停は屋根とベンチが少しばかり古臭くて、いつもは徒歩で通り過ぎる私はそのバス停を今まで使ったことはなかった。


 雨だから今日くらいは。


 そう思ってバスを待っていたが一向にバスは来なかった。雨で遅くなっているにしても許せないほどに。でもバスは来ない。


 心の中で舌打ちをして雨のなか走り出した。


 頑張って走った方が早いと思ったから。


 びしょ濡れで帰ると母が先に帰宅していた。迎えにきて貰えばよかったと少し後悔した。


「大丈夫だった!?」


「びしょ濡れだよ」


 雨のせいで全然大丈夫じゃないのになんてことを聞くんだ。


「あなたの通学路で車の多重事故があったって今ニュースでやってたから」


 母が指差す画面には見慣れた道路で車がみるも無惨な姿になっている事故現場が映し出されていた。バスを待って乗っていたらもしかして巻き込まれていたかもしれない。


 あの時、バスを待たなくてよかった。と通学路を通るたびに思う。


 だってあの事故以来、古びたバス停を見ることはなかったから。


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