めでたしめでたし
むかしむかし、レミーラ王国という国にはとても美しい聖女がおりました。
しかし、その聖女はよく様々な事件に巻き込まれており、民達をよく不安にさせておりました。
そんな聖女が齢17の時、隣国のフメル王国の支配者がいなくなった聖女の代わりに、レミーラ王国の聖女の祈りの力を狙い、そのまま拐ってしまいました。
それを知ったレミーラ王国の王子様は怒りに任せ、フメル王国へと戦を仕掛けました。
長い間暗い暗い牢に閉じ込めされた聖女は限界を迎えておりました。
その限界につけ込んだ支配者は聖女を乙女から女にしてしまいました。
聖女は愛が好きです。
しかし愛のないベッドに縛り付けられた聖女はその事を酷く恨み、支配者に今までの恨み辛みを吐き出しました。
しかし、そんな聖女とは程遠い、図星をついた言葉に支配者は嫌悪と同時に胸を打たれてしまいました。
そんな中、聖女を助けに来た勇敢な王子様と副団長、兵隊達は正々堂々、正門から支配者の城に攻め混みに来ました。
だが、支配者は怯えることなく、聖女を連れ、城から出てきたのです。
兵隊達は反省し、自ら捕まりに来たのかと思いましたが、支配者は反省何てしておらず、それどころか民達をおいて怒った神様から逃げようとしたのです。
そんな支配者の行動に皆が批判的な声を上げていると、祈りを捧げない、約束やぶりの人間達に怒った神様が天から降りてきてしまったのです。
勇敢な兵隊達とは言え、神様に楯突くなんてそんなもの選択しにすらありません。
絶体絶命のその時。
レミーラ王国の神様が皆を助けに来てくれたのです。
そして聖女は神様達に力を認められ、フメル王国とレミーラ王国の両国で祈りを捧げる事になりました。
これにて解決、とはならず、王子様は大好きな聖女を拐った支配者を倒そうとしましたが、聖女が支配者を庇ったお陰で支配者は倒されずにすみました。
それから数年後、王子様は大きなお城で大好きな聖女にプロポーズをしましたが、聖女が返事をする前に誰かの仕業で大きなシャンデリアの下敷きになってしまい、聖女が大好きな副団長は誰かの仕業で毒林檎を食べ永遠の眠りについてしまいました。
聖女が自身の部屋で泣いていると、いきなり窓ガラスが割れ、誰かに刺されてしまいました。
しかし聖女は目を覚まし、刺された傷もなくなっていました。
聖女が驚き胃の物を全て吐き出していると、一人の少女が聖女の背を擦り落ち着かせてくれました。
その少女はフメル王国の消えた聖女で、王子様と副団長の未来を奪ったのも彼女でした。
少女は聖女が、否、聖女の中身が大好きです。
なので少女は聖女の言うことなら何でも聞きました。
しかし聖女は愛が嫌いです。
聖女は愛されたかった、愛されたことがなかった。
だから愛に執着していた。
そんな聖女はやっと愛された。
しかし向けられる愛はどれもオカシナ物ばかり…
きっと聖女は愛される才能がなかったのでしょう。いつしか、聖女は愛がなんなのか分からなくなりました。
だから、少女から向けられる愛から逃げたかった。
少女はそんな可哀想な聖女を愛してやまないのです。
だから聖女の泡になりたい、という言葉も受け入れ、二人で一緒に美しい夜空を映す湖で泡になりました。
そんな中、レミーラ王国はというと、新しい聖女が産まれ、民達は安心していました。
とある二人を覗いて。
新しく産まれた聖女はみるみると成長していき、民達を不安にさせるような事もしませんでした。
それと、レミーラ王国の新しい王子様も出来ました。新しい王子様は施設から引き取られてきたそうで【ザイーグ家】は特別にその王子様のお世話をしているそうです。
そしてレミーラ王国の騎士団は【ルイル家】以外の人が数百年ぶりに軍団長になりました。
民達は言います。あの十数年は厄介だった、と。
しかし、レミーラ王国はもう平和です。
戦が起こることもありません。
民達は安心し、前の聖女達を忘れていきましたとさ。
めでたしめでたし。
これはちょっとした噂話。
どうやらフメル王国の支配者は泡になった前の聖女を禁忌で蘇らせ、城から逃げないように常に自分の隣に置き、監視しているそうな……
ここまで見て下さりありがとうございました。初めての作品ですので違和感や矛盾が多かったですが、完結出来てよかったです。
これからも癖に従った様々な作品を書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。




