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よこゆーの栄養と勇気。エッセイです。

よこゆーの栄養と勇気3 勉強は何のためにする?

作者: 横山優

 こんにちは!「小説家になろう」でファンタジー小説を書かせて頂いている横山優、あだ名は「よこゆー」と申します。どうぞよろしくお願い致します。


 第3回は予定を変更しまして(汗)、皆さんの大好きな「勉強」についてです。えっ!好きじゃない?でもお付き合いください。よこゆーと一緒に、私たちは「なぜ勉強をするのか」、勉強の目的について考えてみましょう!\(^▽^)/


            *     *     *


 まず、そもそも勉強には大きく分けて2種類あると思います。


 ひとつは「専門的な勉強」。

 例えば、お医者さんに成るため、弁護士さんに成るため、IT技術者さんに成るため、自動車の整備士さんに成るため、などなどなど……!

 その「目的」は明らかです。その道の専門家に成るためですねー。これは大変だしスゴイことだと思います。

 専門の高校や大学の専門課程や、大学院、ロースクール、専門学校などで学ぶでしょう。

 こちらは目的が明らかでした。


 でも多くの方が悩んだり、どうしてするの?と疑問を感じておられるのは、もうひとつの勉強の方でしょう。よこゆーも悩みました。

 それは幼稚園や保育園から始まって、小学校、中学校、普通科の高校、大学の教養課程(きょうようかてい)、さらには社会へ出てからの社会勉強、多くは通信制の生涯学習(しょうがいがくしゅう)、あるいはご自分で本を読んで勉強されるのも含めます。

 ひとことで表せば「(学校の)勉強」でしょうか。


 ではこの「学校の勉強」の「目的」はなんでしょう?なぜ私たちは学校で勉強するのか。


 よこゆーの結論は、こうです。

 「勉強は<人間の尊厳(そんげん)>のためにする」

 どうして!?ではそれを見て行きましょう!


            *     *     *


 皆さんは学校で何を勉強しますか?それを知るために「私たちは何なのか」という視点で確認します。

 なろべく広い視点で見て行き、徐々に視野をせばめます。順に見ましょう!


 最も広いのは「宇宙」ですよね。私たちは宇宙に存在する「物質」や「スピリチュアルな存在」です。

 スピリチュアルについては長く成るので、ここで話を広げません。またの機会にゆずります。

 私たちはまず、宇宙に存在する物質です。そこで、物質について勉強します。

 「宇宙論」「地学(宇宙科学)」「数学」「物理学」などについて学びます。


 次に範囲をせばめて「地球」を見てみましょう。

 私たちは地球上に生まれた「生き物」です。そこで「地球」や「生き物」について学びます。

 「地学(地球科学)」「化学」「生物学」などあります。


 さらに範囲をせばめましょう。私たちはただの生き物ではありません。自分たちで文明や文化を作って、その中で生きている「人類、人間」です。これについても学びます。

 「政治」「経済」「宗教」「言語(国語や外国語)」「スポーツ」「芸術」「ディベート(討論(とうろん)、発言)」「武道」「神話・伝説」「芸術」「芸能」「笑い」「ファッション」「考え方」「問題解決」「思想・哲学」「農学」「医学・薬学」「倫理(りんり)道徳(どうとく)」などなど。たくさんの分野が出て来ましたね!


 私たちは第一に宇宙に存在する「物質」であり、ただの物質でなく地球上の「生き物」であり、ただの生き物でなく文明文化を持った「人類、人間」です。こうしたことについて「勉強」するわけです。


 それはどうして?


 それは私たち「人、人間」が、自分たちを取り巻く環境や、作って来た文明文化や、自分たち自身について知ることを意味しています。言い換えると、


 ①「人が人らしく生きる」

 ②「人が人として(あつか)われる」

 ③「人としてより良く生きる」ためではないでしょうか。


 それらを別で表現すれば<人間の尊厳>のためと言える。

 つまり「学校の勉強」は<人間の尊厳のための勉強>と言えそうです。

 漠然(ばくぜん)としているので、幾つか例を()げます。


 ・「子供だから」といって「子供の人権」を粗末(そまつ)にしない。

 ・男女やジェンダーの平等を推進(すいしん)する。

 ・知力の目安を「最終学歴(さいしゅうがくれき)」ではなく「最新学習歴」とする。

 ・「他人だからテキトー」ではなく「他人だからきちんと接する」。

 ・「苦しんでいる一人」のために「たくさんの人が手を()す」。


 そうしたことの一つひとつで、あなたの、私の、他の誰かの<人間の尊厳>は大切にされて行きます。

 だからこその「人間」ですよね!\(^▽^)/ありがとうございます!


 では、<人間の尊厳>のための勉強は、今のままでいいのでしょうか?次はそれです。

 

            *     *     *


 現状の(特に日本の)勉強は最終的に、(おも)に「大学受験(だいがくじゅけん)」のため。

 そのあとは人によって違うので、続けたりやめたりでしょう。

 ですが……ここで提案!よこゆーの考える(調べた)「勉強の目的」はこうです。


 ①「自分なりの問題意識」を持って世界を見る。

 ②人を集めてチームを組む。無理ならば一人で調べる。

 ③発見した問題の解決のために「分析(ぶんせき)」する。

 ④「起きている問題を解決する方法」を様々な手段で発信する。

 ⑤発信したテーマについて、話し合う、議論する、対話する、自分の知力にする。(「議論」や「対話」については別の機会にゆずります)

 ⑥最終的な結論を共有して、次の問題発見に活かす。


 または、


 ①自分なりの「創造的(そうぞうてき)なテーマ」を持つ。

 ②テーマをふくらませる。創造性を発揮する。芸術・芸能・文学・あるいはスポーツの新しいチームワークなどなど。

 ③それを「作品」や「課題」として発信する。実際に行ってみる。次へ活かす。


 または、


 ◎「勉強そのものを楽しむ」でも充分けっこうだと思います。


 いずれも最終的には「発信する」(純粋な楽しみの勉強以外は)につながっています。そして情報を共有したり交流のキッカケとする。そこまでが「勉強の目的」です。

 そのためには理系文系芸術など幅広い、知識と知恵が必要になる。

 

 これらを大学や生涯学習だけでなく、できれば中学校や高校の頃から「教育」し、「学ぶ」必要がありそうだと、よこゆーは考えます。海外の多くの国ではどうでしょうか。調べて頂くのも面白いかと思います。少なくとも、そうすることで「創造」し「考え発信する」ことの出来る知性を、一般的なものとすることが出来るのではないでしょうか。


 ではそれがどうやって<人間の尊厳>に結びつくのか。「勉強のメリット」として見てみましょう!


            *     *     *


 <人間の尊厳>のための勉強をすると、様々なメリットが出て来ます。


 ①民主主義国の主権者としての意識を醸成(じょうせい)できる。

 ②考える力が高まる。頭を(たがや)して「経験を上手に消化する力」を(やしな)える。

 ③創造性や多様な個性を発揮できる。

 ④問題発見をして、それを解決するまでの力を身に付ける。

 ⑤危険を察知し、それに対する危機管理(ききかんり)能力が高まる。

 ⑥広くて多角的な視野が身につく。

 ⑦相手の立場になって考える「想像力」が高まる。「思いやり」ですね!

 ⑧今の自分を振り返りバランス調整できる。あるいは長所を伸ばせる。

 ⑨合理的な考え方を身につけ、世界を合理的に把握できるようになる。この「合理的」についても今後の機会にゆだねます。

 ⑩全人格的(ぜんじんかくてき)なコミュニケーション能力や表現力を高められる。

 などなど。他にも有ると思います。


 こうした利点が考えられます。これらがつまり、

 「人が人らしく生きる」「人が人として扱われる」「人としてより良く生きる」

 といった<人間の尊厳>につながるのではないでしょうか。


 具体的に例を挙げれば、今年1月に能登半島で発生した大震災で多くの被害が出た時に、

 ①この国の主権者としてどんな貢献(こうけん)が可能か調べられる。

 ④現地の方が抱えておられる問題を発見し、解決方法を考えられる。

 ⑤同じような「次の危険」に対応できるように成る。

 ⑦被災(ひさい)された方々の立場に成ろうとし、行動を起こせる。

 例えばですが、こうした場合に使えるかと思います。


 まだ続きます。ここで、気づいた方も居られるかも知れません。

 「勉強しろ!!」と「強要する」のは、<人間の尊厳>に反しています。自分とは異なる人の意思への配慮(はいりょ)に欠けるからです。<人間の尊厳>のための勉強なのに<人間の尊厳>がないがしろにされている。これは矛盾(むじゅん)です。だから「勉強ぎらい」にも成るでしょう。これはよくよく注意が必要だと思われます。


 では次に、現状の「日本の学校教育」がそうなっていない理由について見てみます。そうすれば私たちが国に対して「どんな学校教育を求めればいいのか」が見えるでしょう。


 なぜ今、日本は「勉強」で他国に追い越されているのでしょうか。問題山積(さんせき)の根本原因はどこにあるのでしょう。

 日本は現在、危機的な状態にあります。その大本(おおもと)を探ります。


 ……お疲れさまです……(-ω・)二ヒヒ笑


            *     *     *


 今では少々、昔とは事情がちがうと思いますが、それでも日本の学校教育はやはり「暗記主義の詰め込み」と言わざるを得ません。そして高校までのほとんどの勉強は最終的に「大学受験」のために成っています。これはどなたもご存じだと思います。ただし現状は少し変化してきているかも知れません。


 ではなぜ日本の教育は「暗記主義」なのでしょうか?


 それは歴史的に見て<高級官僚(かんりょう)を大量にそろえるため>でした。

 えっ!?どうして?と思われた方も多いと思います。

 日本はかつて高級官僚を大量に育てていました。必要だったからです。昔は。


 昔とは、①明治維新の直後。

     ②第二次世界大戦が日本の敗戦で終わったあと。

 のふたつの時期です。これらふたつの時期では、

  ①→欧米(おうべい)列強(れっきょう)に追いつき「一等国(いっとうこく)」に成るため。

  ②→戦後の焼け野原から復興(ふっこう)するため。

 

 そうした理由で大量の官僚を必要としていました。そこではすでにある知識について、暗記一辺倒(いっぺんとう)の「詰め込み教育」が最も適していたのです。


 私たちの国ではその後も、つまり「大国として世界に通用するようになっても」、暗記主義の詰め込み教育が、ずっと続けられて来てしまいました。それは国の、政治の失策(しっさく)なのです。


 本来ならば日本は「現代の世界で立派にやって行けるように成った時」に、<考えることのできる教育>へ方針を変更しなければならなかった。創造性を発揮し、問題を解決し、自分の意見を発信できる教育へ(かじ)を切るべきだったのです。


 それが出来なかったので、今でも「暗記主義」から脱せずにいるのです。だから日本は多くの国に追い越された。現状の日本は、かつての「大国」ではありません。それは経済などだけでなく、教育面でも同様なのです。


 「詰め込み教育」自体がダメとかいう訳ではなくて、それは「創造し発信できるようになる教育」の前提(ぜんてい)なのだということです。何かを創造するためには、前提として、ある程度の知識の詰め込みは必要でしょう。でも今の教育では「前提」の段階のみに終始してしまっている。最終的な「目的」にまで到達していないということでした。


 そんなこと言っても、もう学校の教育を終えたとか、現在勉強中だという方は、それでいいとよこゆーは思います。その上で「最新学習歴」を伸ばせば、より良いかも知れません。


 今、私たちの国、日本は危機に(ひん)しています。出来るだけ早く現状から抜け出す必要があると私は思っています。そして創造性を発揮できる国へ、自分たちで調べ考え発信して、情報を共有し行動に反映させられる国へ、そういうことが喜ばれる国へ変わって欲しいと願っています。


 私たち自身のためにも、子供や孫の世代のためにも。


 ただし……ここまでで「勉強する気が無くなったー!」というのはナシです。基礎的な学力を身につけるためにも現状の学校の勉強はして頂きたい。


            *     *     *


 以上で、よこゆーが知っている限りの「なぜ勉強するのか?」、勉強の「目的」のお話は全部です。もしも「ここは違うのではないか」とか「ここは今、こう成っている」ということが有りましたら、コメントして頂けるとありがたいです。


 最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 途中で出て来た「二ヒヒ」という笑いに深い意味は在りません。ご容赦ください……<(_ _;)>汗


 何か少しでもご参考に成っていれば嬉しく思います。

 今回は長かったので、次回以降はもっと短くしようと思っているよこゆーでした~(*ノωノ)


 それでは、またねー!(^▽^)ノシ


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