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第63話 お城に向かおう?

読みに来て頂きありがとうございます。


>王立魔法研究所の実験場でニコ1人で魔法の査定を行っていた。

「僕は何故、お城に連れていかれるのでしょうか?」

「査定した担当者が説明する義務があるからだよ?」


 今、お城に向かう馬車に乗っている。


 最後に査定した魔法は思った以上にすごい魔法だった。

 『鑑定』でも「上級」と出ていたので間違いない。


 そうなると最終判断は魔導部門長なる役職の方なのだけれど。


「魔導部門長って研究所に席があるのですよね?」


「今日はたまたま王城で会議があるらしくてね。伝達したら今から城に来い、って言われたから。しかたないかな? 命令だし?」


「しょうがない……のかなぁ? でも、ハーディ室長は同席されないのですか?」


「忙しいからいい、って。部門長も了承しているし」


 正式な職員じゃないんだけどな……それに。


「それにしてもこの恰好は?」

「研究所職員の正装だよ。登城するなら必須だからね。でも、ニコに合うサイズが在庫無くてね、叔父に相談したらそれが届いたんだ」


 軍服に近いデザインでかっこいい。


 かっこいいけど……何故僕はスカートを履いているのだろう……。


 着替えも初めては大変だからと衣装を持ってきた服飾店の方々に着替えさせられた……あれ?


「叔父様ってもしかすると……」


「知ってると思うけれどモンド子爵だよ」  


 やっぱりコーレルさんだ! 着替えさせてくれた人達に見覚えがあったはずだ……。


「少し前、叔父に会った時にニコの話していたからもしかすると、って思ったから連絡したらすぐに用意してくれたよ。サイズも丁度が有って良かったね!」


 女性物なのにピッタリって……前から作ってあったとしか思えない……。


「それで僕の髪に合わせたカツラまで。用意周到なのはさすがコーレルさんですね……抵抗を感じますが」


 そう、茶色がかったロングのカツラを着けている。

 お化粧はさすがに止めてもらったけれどすぐに僕とは分からないと思う。


「ちょうど良かったんじゃない? 正体隠したいって言ってたし」

「貴族の方々にお世話になっていますけれどお城で会いたくないですからね」

「名前を売った方がいいんじゃないの? お仕事的に」

「僕は庶民なので貴族相手はほどほどでいいんですよ」


 悪目立ちはしたくないからね。それにしても。


「レインさんは書類を前にしているとオドオドしてますけどそうじゃ無い時は普通ですよね?」


 レインさんは眉根を寄せた。


「う~ん。責任を感じると駄目なんだよね。間違えたら迷惑かけちゃう、って」

「サニーさんとは真逆ですね」

「サニーは少しの間違いは誤差だから大丈夫!って思える性格なんだよね」

「誤差も積もると大きいですけどね……レインさんもほどほど間違えても良いのかもしれませんね。最後に室長がチェックしてくれますし!」

「そう……かもね。そう思えば気が楽になるよね。 そう考えてみるよ!」

「僕も来れる限りはお手伝いしますからね!」

「ありがとう。ニコ」


 レインさんはそう言って微笑んでくれた。



 そんな会話をしていたら王城の門まで着いた。

 警備兵に通行証と用向きを伝えると奥の通用口前まで馬車で進み、門前で降りた。



 知っている人いないと思うけど、会わない事を祈る!



「ニコ……だよな!?」



 早くも声をかけられた!?


いかがだったでしょうか?少しでも気になって頂けた方はまた来て頂けるととてもうれしいです。

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