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第39話 女神様とまた話そう

読みに来て頂きありがとうございます。


>食堂で報酬を受取り、マスターの父である「放浪の料理人」に料理を教えた。

 帰り着いた頃には夕方だった。


 荷物をリビングに置いた後、地下室に向かう。


 マスターからの「事故前の事は覚えていないのか?」の言葉で気が付いた。


 『ニコ』の几帳面な正確ならば何か記録を残しているかもしれない。


 依頼関係を纏めた資料を確認する。


 完了済みの資料とは別に先のスケジュールをまとめた資料があった。


 最後は……「護衛」?


 護衛対象者や行き先などは依頼書に記載は無かったようだ。


 待ち合わせは「教会」……聖職者かな?


 「まるいひつじ亭」からの依頼だから依頼者も内容も問題無い案件だったのだろう。


 マスターは隠している風でも無かったから聞けば教えてくれるかな。



  

 リビングに戻る。


 そう言えばステータスに変化はあるのかな?


『ステータス』



****************************

ニコ(谷中 虹琥)

Lv.1018

16歳

<スキル>

神との交信(トータルレベルx10秒)

学習ドリル Lv.24→国語(中学1年まで)

          数学(中学1年まで)

          地理(中学1年まで)

          歴史(中学1年まで)

          理科(中学1年まで)

          英語(中学1年まで)

識字 Lv.5(大陸内の文字は読める)

会話 Lv.5(大陸内の会話ができる)

思考加速 Lv.5(任意で1時間、通常の100%の思考能力が向上)

並列思考 Lv.1(もう1人分の思考が可能)

心眼 Lv.5(音速程度は目で捉えられる)

方向感覚 Lv.5(自分を起点に半径1km以内であれば道に迷わない)

索敵 Lv.1(半径1km内の危険を察知できる。位置もわかる)

鑑定 Lv.5(おおよそのものならば詳細も分かる)

魔法→火属性 Lv.5(中級魔法が使える)

   水属性 Lv.5(中級魔法が使える)

   地属性 Lv.5(中級魔法が使える)

   風属性 Lv.5(中級魔法が使える)

聖魔法→回復 Lv.1(軽度の傷や病気を回復できる)

****************************



 ……変わっていないか。


 やはり学習ドリルを進めないとレベルもスキルも上がらないようだ。



『神との交信』



「女神様、今日は何がいいですか?」

「……先制された。お茶とお菓子がいいです」

「分かりました!直ぐに用意しますね」 


 お茶を淹れ、お菓子を沢山持っていく。


「どうですか? 最近は」

「見ていたと思いますが今日の『正解』って女神様ですよね?」

「よく聞き取りましたね。今のニコのレベルだとあれが正しいです」

「良かった! ではミリア様は回復したと思っていいですか?」

「全快ではありません。一時的ですね」

「僕のレベルとスキルの問題ですか?」


「そうです。もう少し上げないと駄目です。今ならばあの『特殊魔石』を使えば一時的に抑える事はできますが」


 抑えるだけなのか……悔しいな。中学生のドリルをそろそろ始めよう。


「そう言えば『神輝石』という名前も聞きましたが」

「それは人間達の俗称ですね。本来『魔鉱石』もただの『魔石』なのですが鉱山で採れる事から『魔鉱石』と呼ばれています。ニコの鑑定は魔鉱石と表示するようにしたのですが、まさか『特殊魔石』を入手すると思わなかったのでそのままでした……」

「では『特殊魔石』は『魔石』の上位版って事ですか?」

「そうです。性能差は大きいですが」

「……その上もあるんですね?」

「あります。この世界でも本当に稀な存在ですが。要りますか? ニコにならばあげますけれど?」

「いえ。結構です! そこまで求めませんよ……」

「そうですか……欲しくなったらいつでも言いなさい」


 過ぎた力は身を滅ぼすから要らないです!


「賢明ですね!」

「心を読まなくてもいいですからね!」

「聞きたい事、ありますよね?その前にお茶のおかわりとお煎餅がいいです」

「分かりました!」


 急いで用意。お煎餅……いつの間に。そして戻り。


「『ニコ』の死因です」


 聞いて教えてくれるかな。


「既に依頼途中だった事は分かっているのならば情報を追いかけなさい」


 教えてはくれないか。


「ええ。ニコはまだ冒険を始めたばかりですからね!」

「自分の死因の調査が冒険……って。分かりました」


 手元の情報で解明できるのならば頑張ろう!


「そう、頑張ってね。そして冷たい物が飲みたいです」

「また心を……はい! 取ってきます!」


 冷蔵庫に炭酸飲料……この世界にないですよね……あ、


「炭酸持ってきました! そういえば前世の食料とかこの世界の人に見せたり教えたりして大丈夫ですか?」


 女神様は少し悩み……あ、炭酸に弱いんですね!


「弱くはないですよ! ほとんど飲まないだけです……ケフッ」


 女神様でもゲッ「言わない!」……はい。


「そうですね。この世界で作れるものでしたら大丈夫ですよ。もうタンシチューを教えてますからね」


 あ、そうでした。


「レトルトも注意ですね。ニコのために用意しますが気をつけて下さいね」

「分かりました。注意します」

「あ、お米に関してはこの国でも少ないですが流通してますので大丈夫ですよ」


 お米がOKなのはうれしい。


「他に何かありますか?」

「いえ、今日は女神様に感謝を示そうと思っただけなの大丈夫です」

「……殊勝ですね。では、私から一言」

「はい」


 有り難いお言葉を頂けるのかな?


「見落としが多いです。 スキルや人にもっと頼りなさい」



 ……見落とし? 何かあったな?


「はい。分かりました。ありがとうございます」



「相変わらず素直でよろしい」


 フンッと気取られても遅いですよ?


「いいんです。 女神なのですから!

「そうですね。まだ時間がありますけどどうしますか? 戻られますか?」

「帰りたくない。何か料理を希望します」

「分かりました!」


 え? お肉がいいですか……ハンバーグでも作りますか!

いかがだったでしょうか?少しでも気になって頂けた方はまた来て頂けるととてもうれしいです。

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