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第19話 家の確認してみよう

読みに来て頂きありがとうございます。


>自宅に地下室がある事に気が付いた。

 地図上の家を色々な角度で見ていたら地下に四角い表示があった。


 おそらく地下室だと判断したけれど扉や階段を見た覚えがない。


 家の表示を大きくしていくと間取りが表示されたが、行った事も見た事もないので扉や階段は表示されない。


 建物を色々な角度で眺める……玄関のある正面とは反対の裏側の壁とその近くの収納庫と食料庫の間に空間があった。とても怪しい。


 実際に見に行っても扉や階段らしいものも無い。床もおかしな点はなかった。


 そういえば建物の裏手には行ったことが無かったのを思い出した。


 すでに夜遅く、外は真っ暗なのでランタンを片手に家の裏手に回る。


 やはり、狭い裏路地に面して扉があった。


 隠している雰囲気も無い、鉄製の頑丈そうな扉だ。

 鍵穴があったので首から下げていた正面玄関の鍵を差すと……回った。

 ギィと音をたてて開いた。


 中は真っ暗で下に続く階段だった。


 ……ホラーやサスペンスで出てくる雰囲気で少し怖いかも。


 覚悟を決めてランタンをかざしながら階段を降りる。



 階段を降りるとホラーな展開も無く、自動的に壁に設置された照明が点灯して室内が照らされ、広い部屋である事が分かった。


 部屋の中心には大きなテーブルがあり、壁には書棚や工具や武器や防具が並んでいた。


 大型のバックパックなども置いてあるのでやはり僕は便利屋、前世的な名称だと冒険者を生業にしていたのは間違い無いようだ。ここでやましい事をしていたんじゃないと分かり安心する。


 上の階がガラ空きなのは地下に収納していた事も分かった。



 書棚には相当な数の羊皮紙が収まっている。

 大半は日報らしく、その日にどのような仕事を引き受けたか丁寧な文字で書いてあった。マメだったんだね。


 大半は掃除やお店のお手伝いのようなものばかりだったけれど、薬草や魔獣の素材採取など、多岐にわたっていた。


 その中でも比較的新しそうな日報には「ドラゴン」や「魔王」なんて単語があった……のだが、精神的に重そうなので今は読まずに後日にしよう。

 ……他人事なら面白そうな読み物だろうけどね!


 その他は何か薬の調合や精製方法の覚書や魔獣の習性や弱点などを記載した書き物があった。自分で書いていたのならばすごいと思う。



 武具のコーナーは主に片手剣と両手剣をメインに使っていたようでデザインを変えて複数並んでいた。


 使い込まれていると分かる一振りの両手剣を取り出して構えてみる。


 上段から振り抜くと重さで体がフラついた。


 授業で剣道を習った程度では扱えない事が分かるし、女神様が戦闘系のスキルを付けてくれないのも納得出来た。


 防具は甲冑らしいものが幾つかあるだけで革鎧は無かった。防具には興味が無かったのかな。


 その他としては掃除道具が積んであったのは精神的にホッとする。



 部屋の奥には扉があった。


 ノブに触れると薄っすら光って開いたので鍵を開ける認証的な機能があるのが分かる。


、開けると小部屋になっており、沢山の魔石と思われる鉱石や何かの大きな牙や骨、何故か光を放っている剣や禍々しい雰囲気の斧、呪文らしい文字が書かれた紐で縛られた甲冑などが収まっていた。


 以前の僕のコレクションなのだろうか?


 鑑定スキルを使用しても自分のレベルでは詳細は分からないものばかりだった。

 後日レベルアップしてから再挑戦しよう。


 広い部屋に戻る。


 色々なモノに溢れているのに綺麗に整っている。

 今までの僕、すごいな。

 心から尊敬する。



 さて……今度お会いする時はすべて話してもらいますよ。女神様。 

いかがだったでしょうか?少しでも気になって頂けた方はまた来て頂けるととてもうれしいです。

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