第13話 小学6年まで進めよう
読みに来て頂きありがとうございます。
>英語のドリルを終わらせたら魔法が使えるようになった。
まだ『神との交信』が使えないようなのでドリルを進めようと思う。
ケイトを心配させない為に一日一回は食堂に行く事は忘れないよう程々に頑張ろう!
……結局、四日間没頭してしまった。
そして当然ながらケイトが突撃して来た。毎日。朝ごはんを持って。
どうせリビングにいるのだしと思って二日目からは鍵を開けておいた。
心配性だなぁ、と思うけれど素直に嬉しい。
そして何とか小学六年まで全て終わらせた!
国語や理科、英語は引っ掛かかる事も少なくすぐに終わった。
算数は長さや図形の問題が出始めたから定規や分度器、コンパスが出てきた。懐かしさとこの世界に有りなのか?という疑問を感じる。三年のそろばんもだったけれど道具は鉛筆と消しゴム以外ドリルを終えると消えるようになっているようだ。
四年以降もネックは社会だった。時間がとにかくかかった!
小四の都道府県名と県庁所在地は千葉県出身の僕は西日本が曖昧な部分が多くて手こずった。漢字で書かなくても大丈夫だった事が救いだったけれど。
生まれ育った千葉県の地理や経済、産業等の問題も習った頃から変わっていて苦戦した。
小五の世界地図は主要な国名以外は出てこないので何とかなったけれど選択式でなければこれも大変だったと思う。
小六になって歴史が出てきた。「聖徳太子」と「厩戸皇子」はどちらでも正解だったのは救いだった。「うまや」なんて漢字は書ける自身がない。
僕が小学生時代、授業も後半になるほど飛ばし気味だった近代に近づくにつれて回答がするのが困難になった。選択式の回答の上、中学と高校で習っていなければヒントの少ないこのドリルでは厳しかったと思う。
全問正解すべく何度も挑んだ事と他の科目も何度も繰り返した結果、随分と時間がかかった気がする。けれど、無理はしないよう、ご飯はしっかり食べているし、睡眠も十分取れているから少し疲れたけれど体調は問題無い。家からも出ていない。これは声をかけられるのがまだ不安なのもあるけれど。
ちなみにケイトが来た時はドリルを隠した。
書かれた文字は分からないだろうし、紙の質や印刷、筆記具がこの世界ではオーバースペックな気がするから変に怪しまれても困ると判断したからだ。
彼女には家で静養していると伝えている。疑わないから少し心苦しい。だから来た時はたくさん話をする。昨日の変わったお客さんトップ三とか、新しいメニュー開発の事とか他愛も無い事を彼女が居られるだけ話した。ドリルの合間の気分転換にとてもありがたかった。
さて、ステータスはどれくらい上がったかな?
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ニコ(谷中 虹琥)
Lv.408
16歳
男
<スキル>
神との交信(トータルレベルx10秒)
学習ドリル※ Lv.24→国語(小学6年まで)
算数(小学6年まで)
社会(小学6年まで)
理科(小学6年まで)
英語(小学6年まで)
識字 Lv.5(大陸内の文字は読める)
会話 Lv.5(大陸内の会話ができる)
思考加速 Lv.5(任意で1時間、通常の100%の思考能力が向上)
並列思考 Lv.1(もう1人分の思考が可能)
心眼 Lv.5(音速程度は目で捉えられる)
方向感覚 Lv.5(自分を起点に半径1km以内であれば道に迷わない)
索敵 Lv.1(半径1km内の危険を察知できる。位置もわかる)
鑑定 Lv.5(おおよそのものならば詳細も分かる)
魔法→火属性 Lv.5(中級魔法が使える)
水属性 Lv.5(中級魔法が使える)
地属性 Lv.5(中級魔法が使える)
風属性 Lv.5(中級魔法が使える)
聖魔法→回復 Lv.1(軽度の傷や病気を回復できる)
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レベルが随分上がった!
これならば女神様と一時間以上も話せるから色々と話しができる!
でも、色々と気になる表示がある。
先ず、学習ドリルに米印がついているのでタップ。
『小学生の学習ドリルは履修完了しました。繰り返し履修可能です」
小学生は終わりって事ですね。
次は中学生のドリル?
何をしても表示されないし、切り替わらない。
……レベルが足りないのかな?
そして成長してるから嬉しいけれどなんとなく中途半端な感じがする。
魔法が四属性になったけれど全て中級と記載されているし。
女神様案件だね。聞けば解決・・・教えてもらえればだけれども。
聖魔法の回復はうれしいな。「ヒール」とか唱えるのかな?
……あ、手が光りだした。
光った手を自分に当ててみる。ほのかに暖かい。
…………あ、疲れが取れた気がする!?
いかがだったでしょうか?少しでも気になって頂けた方はまた来て頂けるととてもうれしいです。
本当は小学生のドリルを頑張るシーンはもっと多くする予定でしたが今後の大きな展開に行くまでに長くなりそうなのでまとめてしまいました。
本当は色々小ネタあったのでそちらは落ち着いたら番外として書きたいと思います。