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無気力な俺が美少女と付き合うまで
3月-それは、始まりの季節。
そういえば聞こえが良いが、新しい環境で面倒事が増えるだけだろ、と俺、柏木 叶はクラス名簿の横に掲示されてるポスターに対して心の中で悪態を吐く。
クラス確認を済ませ指定された教室へと思い足取りで向かう。
教室の扉をくぐれば既に多くの生徒がグループをつくり談笑している。
とりあえず黒板に貼られた座席表を確認する。
どうやら自分の席は窓側から数えて2列目の1番後ろ。
(よし!当たりの席だ!)柄にもなくテンションが上がってガッツポーズなんかしてしまったがあまりにもコンディションのいい席なので仕方ない。
「俺は尾白玲 気軽に玲って呼んでくれ!これからよろしくなっ!」
「あぁ、俺は柏木叶よろしくね」
席に着いて早々前の席の男子とそんな挨拶を交わす。
玲は見た感じスポーツマンのような爽やかイケメンだ。正直眩しい…。