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妖魔狩り  作者: 望月満
2/22

其ノ壱 妖魔狩り




ここから、流血アリ。グロテスクな表現を含みます。

苦手な方は、お気を付け願います。

 ザシュッ。

一人、いや一匹、煌く(やいば)が妖魔をとらえ、横薙(よこな)ぎにする。

ドスッ。グジャッ。

さらに一匹、刃が身体(からだ)にささり、声を出す間もなく横に倒れた。刃は妖魔に刺さったまま(ひね)られ、ズッと抜かれる。

「ひっ・・・・・・!お、おおおおおお前、何故(なぜ)仲間を、殺す」

 最後に残った若い男の妖魔が、顔面蒼白(がんめんそうはく)で言う。妖魔は一見(いっけん)、人間と同じ見た目を持っている。しかし、その瞳は人間のそれと違って、とても(するど)く、身体を射抜くような光を宿しているのだ。

「我は、汝等(なんじら)に仲間呼ばわりなど、されたくない」

 妖魔を狩る女性は鋭い瞳で言い、その刃を振るった。

男の妖魔は、脳天(のうてん)から下へ真っ二つに切られる。鮮血が大量に飛び散り、女性は全身血まみれになった。その漆黒の長髪も、白い頬も、服も。血でどす黒く染まった日本刀に似た、細身の刀の先からは、血が(したた)り落ちている。刀は月の光に反射し、(にぶ)く輝く。

「これで今日は、十五匹―――」

 女性は自慢するでもなく、自嘲(じちょう)するでもなく、悲しむ風でも苦しむ風でもなく、今日狩った妖魔の数を言った。無表情で、自分に言い聞かせるようにして。

女性が立っているのは、ある石造りの町の路地。ほの(ぐら)い路地から血まみれの女性は出、大通りに立つ。そして、

すっとその鋭い眼差(まなざ)しを、反対側にある少し離れた路地の入口へと移した。すると、

「あ・・・・・・。あぁあぁぁぁぁぁ―――――!!」

 断末魔(だんまつま)の叫びが響く。

絶叫が聞こえた路地から出てきたのは、一人の人間の男性だった。顔の半分がえぐり取られ、無くなっている。

「あ・・・・・・あ、あ・・・・・・」

 男はフラフラと大通りに出て歩く。その首では、『妖魔狩り』の証である首飾りが揺れていた。男は必死にえぐられた部分を両手で押さえ、出血を止めようとしていた。

しかし、それは無駄な行為である。

そして、

ズパッ。

男へ近付いた女性が、その男の頭を切り落とした。男の顔は、苦悶(くもん)の表情を浮かべたまま、石畳の上へ転がる。頭を押さえていた手も、頭と共に切られた。

女性はこれ以上、男が苦しみながら死なぬよう、頭を切り落としたのであった。

「汝が次に生を受けし時、長く平穏に生きられることを願わん―――」

 女性がそういった刹那(せつな)、男の頭のなくなった身体は、首から噴水のように血をまき散らしながら倒れた。

キッと女性は路地をその瞳で(にら)みつける。その顔には、獰猛(どうもう)で怒りを含んだ表情を浮かべていた。

「出テ来イ。妖魔ヨ」

 女性は人間のものとは思えぬ低く、殺気立(さっきだ)つ声で言う。

すると、

シュンッ!

路地から恐ろしいほどのスピードで、何者かが飛び出して来、女性に(おそ)いかかった。

その瞬間、女性の持つ刀が(ひらめ)き、そして、

多量の鮮血を()わせながら、何者かは切り刻まれていた。

血をもろに受けた女性は、当然血に染まる。

切り刻まれた妖魔の肉片は、地に降り注ぎ、もはや原型をとどめていなかった。元が男だったのか、女だったのかさえも分らない。

「―――――十六匹」

 女性は血の雨を受けながら(つぶや)いた。ヒュッと、血でぐっしょり汚れた刀を軽く宙で振る。刀からは、女性の切り殺した妖魔の血が僅かに飛び、地に赤黒い跡を付けていった。

・・・・・・グロいッッ!!

私が思っていた以上に、グロい作品になってしまいました・・・・・・。苦手な方は、ご免なさい。

しかし、私は意外と平気なタイプです。現実では、血を見ただけで気分が悪くなって、気が抜けるくらいなのですが。本は何故か大丈夫なんですよね〜。逆に、私が今まで面白いと思った本は、グロいくらいですし。

例:「キノの旅」「ダレン・シャン」「デモナータ」「ドラゴンラージャ(は、グロかったっけ?)」

など。私は主にファンタジーとか、SFが好きなタイプです。

無駄話しばかりで、ごめんなさいね・・・・・・。

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