其ノ壱拾八 別れの後、出会いの始まり
更新が1週間ペースくらいになってる……
しとしとと、雨が降り出した。雨は我の身体を濡らし続ける。
森を走る我の頭の中で、母の死の残像がまるで嫌がらせの様に浮かびあがる。
「何でっ……! どうしてお母さんが死ななきゃいけないんだ――」
我の心の中は、メチャクチャになっていた。
母の死の悲しみと、母を殺した妖魔への怒りと、
母を見捨てた我の弱さと、己自身への嫌悪感が綯い交ぜになり、我の心を破壊しようとしていた。
木の根で走りにくくなっていた森を抜けた我は、ある町に出た。
「――ここは、何処だ?」
森から一歩も外に出たことがなかった我は、人間の住む町がどういうところなのか、ということを全く知らなかった。
「…………」
見たことのない景色を、我は暫く呆然としながら見つめていた。
その時――、
ヒュンッ!
風を切り裂く、鋭い音。その音に我はハッとして音の方を振り向く。
振りむいた先には、真っ暗で何も見えない路地。
刹那、
我の方へ、赤い霧が降りかかってきた。
一瞬で我の漆黒の髪も、着ていた服も、顔も鮮血の赤に染まる。
「――……あ」
我の頭の中で、母の死に姿が過ぎる。そして、
「あら……? 妖魔の子供? 変ね……」
つぶやきと共に、路地から姿を現したのは、
一人の女性だった。
「そこの妖魔の子。あなたくらいの歳の妖魔は、人間の住む町には出ないはずでしょ? 危険だから」
「っ……」
我は、女性の言葉より、
女性の持つ刀に気を取られていた。
月光に反射して鋭く光る、刃。
母を殺した、妖魔の姿が鮮明に浮かび上がる。
「――お母さんを……善くも……、善くも!」
我は刀を持つ女性に向けて、駆けだした。
「!」
女性はすっと目を細め、静かに我を見据える。
そして、
跳びあがり、殴りかかろうとした我の顔面を空いている左手の平で鷲掴みにしたのだ。
「っ!」
我は目を見開く。そして、
「がはっ!!」
女性は我をいとも容易く投げ飛ばした。腹部から着地した我は、呻き、その場に蹲る。吐血し、口元を拭う。
「ねぇ。一体何があったか話す気はない? そんな、いきなり飛びかかってこられたら、
狩るよ――?」
「狩、る……?」
我は眉を顰め、女性を見つめた。
……ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなs(強制終了ww
今回、何だか手抜きです。ハイ。作者自身、自覚しています。すいません…。
しかも、かなり中途半端、、、、、、
次の更新は、頑張ります! 多分!
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多い日でアクセス数が100になったので、ちょっと作者、浮かれてます。まぁ、ここで一番人気の人とかは、1日に何千、何万というアクセスがあるのでしょうが。でも、それでも100って、嬉しいですっ♪