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妖魔狩り  作者: 望月満
18/22

其ノ壱拾七 師との再会

「久しぶりね。エリス」

 階段に立つ女性は、見たところ三十代半ばほどである。鮮やかな萌黄(もえぎ)色の長髪と、銀の瞳が魅力的である。女性は、淡い黄色のカーディガンと白いブラウス、下は柔らかい素材のズボンをはいていた。

「どう? その後? 実に三年ぶりの再会ね。三年前、ここを私が訪れた日から、ずっと会っていなかったものね」

 カツ、カツ、と女性は階段を下りてくる。

「師匠。言っていただければ、我から顔を見せに行きましたのに……」

「いいの。弟子を使うようなマネはしないわ。それに、私が会いたいと思ったから来たのよ」

「しかし……」

 エリスは申し訳なさそうに、顔を歪めた。

「それよりエリス。そちらのお嬢さんは?」

 女性は階段を下りきり、エリスの方へと歩みよっていた。女性はかなりの長身である。

「こちらは……」

「エイレネ。レネと呼んで構わない」

 レネはそう言い、ぶすっとした表情を浮かべた。どうやらレネは人見知りをしているようである。

「レネちゃんね。よろしく。私はアヴィロス・エン・ロストよ。アヴィーでいいわ。変わった名前なのは、北方の生まれだからなの」

 女性はレネと同じ目線にしゃがみ、右手を差し出した。レネもその手を握り、握手をする。

「エリス。レネちゃんはあなたの弟子なの?」

「いいえ。我は、レネを守り切ることができません。そんな者は、師匠とはいえない……」

 エリスは目を細め、少し首を振った。後半は、独り言に等しかった。

「……アヴィーさん。そのことは、あなたの右足と関係があるのか?」

「!」「……すごいわね」

 エリスは驚き、アヴィーは感嘆の声をもらした。

「アヴィーさんの右足は、義足だな?」

「そうよ。どうして分かったの?」

「……歩くとき、両足で音が違っていた。それにしゃがんだとき、少し軋むような音がした。歩き方も、ほんの少しだがぎこちない」

「……フフッ」

 アヴィーは笑い、そして、

「すごいわ! すばらしい観察力を持っているのね、レネちゃん。これは驚いた」

 アヴィーはまだ少し笑いながらそう言った。そして、エリスを振り返る。

「エリス。この子に“あの日のこと”を話してもいいかしら?」

「あぁ。構いません」

 アヴィーはレネを見る。

「じゃ、少し長くなるからそこのソファーに座って話しましょう」

 アヴィーはレネとエリスを連れだって、ソファーに座る。

「ねぇ、エリス。“あの日のこと”って、あの日のこと?」

 質問的におかしい質問を、それまで黙っていたエルピスがエリスにした。

「あぁ。そうだ」

 エリスは簡潔に返事をし、どこか遠い眼をした。

「じゃ、最初の方はエリスが話してあげて。後を引き継ぐわ」

 エリスは頷き、そして、

語り始める。

「我がどういう経緯で母を、家を失ったかは知っているな。我は家を飛び出し、森を走り続け、この町にたどり着いた――」


うわぁ。

更新のペースがww

本当に読者さまには申し訳ないことばかりです。こんなダメダメ人間の小説を読んでいただけるだけでも、感謝感謝です!

さて、実に何日ぶりの投稿でしょうねww

次は、何とか頑張ります! もう、ここまできたら完結させるしかないでしょう!!

といっても、更新のペースにご期待はしないでくださいね。かなりショックをうけますよ(←チョww

また、現在「メビウスリンク」という掲示板サイトでも、小説を公開中。三作品書いていますが、そのうち二作品はたぶん書きやめになるかとww

現在、奇跡的にも生き残っている小説「Raven 〜レイヴン〜」に興味のある方は、何とかヤフーで検索してみてください。

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