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妖魔狩り  作者: 望月満
14/22

其ノ壱拾参 忍び寄る影

 灼熱と共にエリスを襲ったのは、黒い煙だった。普通の人間なら、とうに気を失っているというほど、大量の煙をエリスは吸い込んでしまっていた。しかし、そこは人間より丈夫な妖魔のエリスだ。服の袖を口元にあてながら、中心へと近付く。しかし、

「何故だ・・・・・・。全く気配が、ない」

 エリスは、気配がないことを訝しみ、眉を(ひそ)める。

「炎を放って逃げたか・・・・・・。気配を操る者か・・・・・・」

 そう呟き、ふと立ち止まった。周りの家々は燃え、ゴウゴウと音が立っている。道には、真黒な炭と化した人がゴロゴロと転がっていた。

その時―――、

「きゃあぁぁぁ―――!!」

「!」

 エリスはすぐさま叫び声に反応し、

「しまった!レネか―――!」

 身をひるがえすと、行きより数倍速いスピードで駆け出した。


 時はさかのぼり、エリスがいなくなってから少したったレネの立つ場所。

「・・・・・・・・・・・・」

 レネは、周りの気配に気をつけながら、じっとそこに立っていた。

その時、

「!」

 寒気に似た気配が、レネの全身を走り抜けた。

はっとレネは振り返り、周囲を見回す。しかし、誰もいない。自分の周りをぐるりと一回転して見回すが、影はどこにもなかった。

「どうしてだ・・・・・・」

 レネは焦ったように、困惑したように、そう呟いた。

気配とは、その人物のいる特定の場所から感じるものだ。しかし、

その気配は、周りのどこからも感じるのであった。

それはまるで、レネを(おお)うようにグルグルと渦巻く。

 レネは冷や汗を流しながら、ポーチからスッとダガーを取り出した。

暫くの静寂。そして、

黒い影が、レネに襲いかかる―――。

「!」 

 後ろから襲いかかって来た敵に気付いたレネだったが、時すでに遅し。

「ぐっ!」

 うなじに鋭い痛みを感じ、景色がグラリと歪んだ。

ドサッ!

そのまま前に倒れる。その反動で、手からダガーが飛んでしまった。

「まだまだ幼い子供じゃない。オーラがハンパじゃないと思ったのに」

 レネのうなじを殴った妖魔はそう言うと、クスクスッと笑った。

そして、


『燃え盛る焔よ、我の力となり姿を成せ!』 


 妖魔がそう言い、指を鳴らした瞬間だった。

「きゃあぁぁぁ―――!!」

「あははっ。そんなに痛い?痛いわよねぇ」

 炎が一瞬でつき、倒れているレネの背を(あぶ)ったのだ。炎は一瞬で消えたが、レネはその痛さに、気を失いかけた。が、

「だ・・・・・・めだ。戦わなけれ、ば・・・・・・」

 そう言って、腰のポーチにゆっくりと手を伸ばす。

「チッ。気絶していれば良いものを」

 妖魔がそう言い、また指を鳴らそうとした時だった。

「レネ!」

「あら。お仲間かしら?」

 妖魔はそう言い、声の方を見やった。

そこには、息を切らしたエリスが立っていた。服が炎に焼かれ、所々()げていた。

「エリス・・・・・・さ、ん―――――」

 レネは朦朧(もうろう)とする意識の中でエリスを見てそう言った。

そして、その言葉を最後に、ガクン、と首を力なく落としたのであった・・・・・・。


はい。ここまでは何とか書くことができましたが、

こ、ここからがちょっと問題・・・・・・。

あともう少し頑張ったら、良いところに行くのに―――!!

あ、皆さん覚えていますかっ?

エリスの父親は、エリスと母を捨てて、出て行っているということを。

はい、ここ大事ですよー。テストに出まーす(※実際にはそんなものでません)。

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