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休息

 子供のイタズラは可愛いものだ。

 けれど、危ない真似をされると心が痛い。


 縛り上げたエルと三日三晩絶食させたドラゴン。

 主犯(エル)共犯者(ドラゴン)は、反省会の最中だ。

 受付嬢には一日中酔っ払いとデートという、素晴らしい恩を売った。


 決意とか色々無駄にさせて無駄に潰した一人と一匹は、数百年は許せない。とりあえず〆て処罰を思案中。

 少年誌ならこういう時、力が覚醒して大義のために仲間を守る、流れだろうに。

 エルが冒険活動をしたいがために、異世界に来てまずドラゴンと打ち合わせし、街近くの鉱山を巣にしてもらって高難易度のクエストとしてギルドに依頼を出した。その後、私と合流、金銭的な窮屈を与え、イニシャルをDで表記し討伐に出させた。ドラゴンと戦うと冒険心が擽られるとか。

 ちなみにあの吹っ飛ぶのも演技で、張り付いていたのは人形。本人は事前に掘った落とし穴に隠れた。

 計画性。悪意。


「今日はピーマンの肉詰めです」

「肉入っていません!」

「何を戯けたことを。(エル)詰めしてるじゃない」

「いやああああ!」


 三日三晩、エルにはピーマンオンリー生活を続けさせた。これで克服なるだろう。


 冒険絶対しない。

 擽られるどころか反比例した。



 ドラゴン討伐報酬は頂けなかった。元凶がこちらにあるのだからむしろ払うべきなのだが、そこは伏せておいた。賠償金を払えるほど貯金はない。

 故に、二人分というか二人と一匹分稼ぐ必要が出てきた。ドラゴンを撲殺しかけたのは覚えているものの、意識が戻ったら仲間になりたそうな目で見られ……


「一生のお願いです。ドラゴンを飼わせてください!」


 猫を飼わせてください言われた。

 まだ考え中だが、居場所がないらしく、絶賛我が家に居候をしている。


「食べさせて、くれ、ませ、か」


 あれほどまでに我々口調が丸くなったドラゴン。こうして時々人間の子供の姿に化け、哀愁で絶食を逃れようとする。十日間は飲まず食わずで生きていけるらしいので、直前になるまで何があっても続ける。


 いくら反省させるにしても、ドラゴンは逃すべきだった。飼えないのに猫を飼うなとは言うのに。考え中と言ってもほぼほぼ確定で、家計は火の車になっている。


「ドラゴンって一日どれくらい食べるの?」

「人間の姿なら少々。ドラゴンの時はいっぱい食べれるぞ!」

「よし永遠に人間でお願い」


 食費が月百万とかやめてください心中します。


 また一層、賑やかになるミオ家でした。

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