表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救出  作者: もんじろう
2/24

2

 今、彼女に感じている期待が裏切られず私の願いが叶えられるのか、すぐに確かめたくなった。


「松岡七奈さん」


 私は彼女の名を呼んだ。


「はい」


 小さな声で答え、彼女は顔を上げた。


 私の眼鏡のレンズ越しに彼女と眼が合う。


「今回のヌードモデルの条件を念のため、もう一度説明します」


 私の言葉に彼女は頷いた。


 そこから私は報酬や、今、彼女と向かい合っているこの応接間のある私が所有する山奥の一軒家に寝泊まりする注意点などをつらつらと述べたのだが、そんなものは実際のところ何の意味もなくて、ただただ彼女の警戒心を解くためだけに行っているにすぎなかった。


 何と言っても彼女は、あと3時間ほど経てば完全に私のものになっているので、食事や寝所の心配をする必要は一切なくなるのだ。


 条件の説明が終わり、彼女は再び頷いた。


 私にとってはむしろ、ここからが重要だ。


「電話でお話した通り、ここへ来ることを誰にも話していませんね?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ