表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救出  作者: もんじろう
13/24

13

「処置?」


「そう」


 私は自分が5人の女たちにしたことを思い返した。


 すると自然と笑みがこぼれてきた。


「私はまず、裸婦画のモデルを彼女たちにさせた。もちろん、彼女たちの美しさを確かめるためだ。そして次に」


 私はそこで、わざと間を置いて彼女の反応を見た。


 紳士ぶっていた私の態度の変化に彼女は気づいていないのか?


 面接していたときより、遥かに彼女は堂々としている。


 私は急に一抹の不安を覚えた。


 それは極々小さな路傍の石のような違和感だったが、ひどく胸騒ぎがした。


 否、もう大勢は決しているのだ。


 ここからの取りこぼしは、あり得ない。


 今は勝利の美酒に酔う時間ではないか?


 何を恐れることがあろうや。


 私は突き進んだ。


「睡眠薬入りのコーヒーを飲ませる」


 私の言葉で彼女は、ちらりとコーヒーカップへと視線をやった。


 そうだ、そのコーヒーだ。


 しかし、もう遅い。


 じきに眠たくなってくるだろう。


 私のこの独白を子守唄にするがいい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ