episode,004 その先の真実は
ククルは、真夜中になって行動をするために宿屋を少し前に出ていく。
路地裏から、教会の外周を確認してから裏手にある川の崖側へとククルはやってくる。
「此処から、あの中に入れそうだね……リアムパパ、頼める?」
崖下から川へと隣接している教会下水道へと、黒い階段のシルエットが顕れてククルは黒い階段を上がっていく。
上がった先には、下水道があってククルは中へと入っていく。
「……意外と、キレイだなぁー」
ククルは、下水道の中を歩きながらも周りを見渡して不自然な光を見つけて側まで行くと梯子を見つけて上り、隙間穴を見つけて覗いてみると不自然な文明の光景を見つける。
其処には、この土地ではありえない“機械”があったからだ。
機械には沢山のコードなどが繋がっていて、その繋がった先には沢山のカプセルポットが並んでいた。
そのカプセルポットの中でも一つだけ大きいのが、部屋の中心にあったのだが中には灰色の髪色にロングストレートの女性が全裸で眠っていた。
(……どういう事、なんだろ?)
(なんで、あの男の人に似た人が……こんなにっ?)
ククルが見つけたのは、沢山のカプセルポットの中に眠って入っている女性達だった。
様子を見ていると、その部屋に一人の金色の髪色にロングストレートに赤い瞳をした女性が入ってくる。
「……仕方ないですわ」
その声は、あの水晶珠から聴こえた声でククルは軽く首を傾げていた。
「今は、No.14に頼るしかないわ……」
「他のでは、“預言”が使えないんですもの……これでは、あの方の為にならないわ」
「貴女が、自害をしなければ……こんな面倒な事には、ならなかったというのに…………ねぇ、“ジャンヌ・ダルク”」
その女性が見つめながら話しかけているのは、あの中心にあるカプセルポットの中で眠り続けている女性である。
(という事は、本物は……もう……)
「!?」
ククルは急に手で口を塞がれて驚くが、後ろを振り向けば例の青年だった。
「……手を離すが、……騒ぐなよ」
ククルが軽く頷くと、青年は手を離して少しだけククルから離れるためククルは少しだけ安心していた。
「何故、此所にいるんだ」
「ちょっと、気になった事があって……」
「……どうせ、アレを見たんだろ?見たなら、どういう事なのかでしょうわかっただろ?」
「あー、うん…………貴方は、あの女性の……」
ククルは言いにくそうにしているのだが、目の前の青年は嘲笑うかのように笑ってから表情から笑みを消していた。
「そうだよ、俺は……“ジャンヌ・ダルクのレプリカ”だ」
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