表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
織田信長の天下統一を手助けして現代に帰った俺が何故か祭り上げられている件について  作者: 廃れた二千円札
第四章:遠方からの来訪者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/425

第63話 平和の意味

「悲惨な戦争を経験して、国際連合が発足した。日本は戦争をしない国になったよ。でも、世界に戦争の無い時代は訪れなかった。

第二次世界大戦後、大小合わせて100をゆうに超える戦争が、世界各地で繰り広げられた。特に宗教上の対立は、どちらかが滅ぶまで続けるだろうね」

「秀則さんは、それを止めたいのですか?」

「可能ならね。でもそのためには、世界を統一する必要がある」


第二次世界大戦が終わった後、戦争をしていない国は両方の手で数えられるほどだ。世界が近代化を行う中、真逆に突っ走る国が数多く存在した。21世紀になっても宗教の対立や勘違いした政治家のせいで戦争やテロが多発し、紛争や内戦が起こり、多くの人が死んでいる。あの北朝鮮すら、失敗国家ランキングで30位前後だからな。完全な洗脳教育を施され、時たま映る市民の中に太っている人間がいないような国で、30位だ。


「世界の統一ですか」

「……既に東南アジア、オセアニアを統一しているんだから、そういう思想はあったんじゃないの?」

「ありましたが、不可能だと決めつけていました」


世界から戦争を無くす方法で、1番手っ取り早い方法は世界統一だろう。美雪さんが不可能とか言っているし、その過程で流れる血は半端ではないだろうが、成立してしまえば当面の戦争は無くなる。例え世界統一が無理でも、超大国が弱小国を簡単に併合できない時代が来る前に、可能な限り日本を肥大化させたい。


「今の俺の頭の中では世界統一が出来る可能性があると思えたから、それを伝えたい。そのために集まってもらったんだ。

あ、もちろん政治体制や教育制度についても伝えるよ」


そのため計画というか、考えを伝えたかったから人を集めた。政治体制については、その計画に沿うような体制にしたいけど、最終的にそれを決めるのはこの人達だ。


「これから起こるだろう第一次世界大戦に便乗して、新大陸である北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の制圧をしたい」

「……それは、無理では?」

「足掛かりがなければ、俺も無理だと思っていた。でもこの人口と軍規模、ハワイやアラスカという足掛かりがあれば不可能ではないと思う。

当然、日中戦争が片付いていないと現実味が欠片もないけど」


どこかから無理だという言葉が聞こえたけど、ヨーロッパで大戦が起きてしまえば、アメリカ大陸の統治が上手くいかなくなるのは目に見えている。原住民のほとんどは駆逐されているだろうし、現在南アメリカ大陸の大半を領有しているスペイン帝国と北アメリカ大陸の大部分を保有しているフランス・コミューンは確実に対立する。それに便乗して独立しているメキシコが勢力を増すだろう。日本が叩くのは、そんな混乱状態に陥ったアメリカ大陸だ。


と言っても、南北アメリカ大陸に民族がどれだけ存在しているのか、人口や軍事力がどれほどのものなのか、ほとんどわからない。下手すれば、今回の日中戦争の中国側のような立ち位置になる。


「ロシアとの国交を通じてわかったことだけど、今のヨーロッパは3つの勢力に分かれている……ことはみんな知っているよね?」

「いえ、私と仁美以外は知らないと思います」

「……早く、外務省みたいな機関も作らないとな。

とにかく、近々戦争が起きそうなことはロシアでも感じていた。遅くても10年後には始まっていると思う。早ければ、来年ということもあり得る」


3つに分かれているヨーロッパの勢力図は、1番大きいのがフランスコミューンとその取り巻きだ。フランス自体がアルザス=ロレーヌを保有しているだけではなく、ピレネー山脈も領内に保有しているため、肥大化している感じだろう。そして社会主義的な思想に染まりかけているイタリア、フランスと敵が共通しているオスマン帝国が手を組んでいる。


一方で、フランスと敵対しているプロイセン、イタリア王国と敵対しているオーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国と対立しているロシア帝国が手を組んでいる。これに日本は加わろうとしている訳だ。


最後に、大英帝国とスペイン帝国が手を組んでいる。お互いに敵が多いから手を組んでいる感じだけど、これにベルギー王国やオランダ王国が接近しているそうだから、1つの纏まりになるのだろう。そして、この3組が手を取り合うことは出来無さそうなので、3つに分かれての世界大戦が起こるだろうと俺は予測している。


中立国であるスイスや石油があると言っていたルーマニアがどう動くのかわからないけど、スイスはフランス側、ルーマニアはプロイセン側かな?総合的に見てプロイセン側が優勢だと思うから、勝ち馬に乗る訳だけど、実際に殴りに行くのは北アメリカ大陸のフランス領と南アメリカ大陸のスペイン領だ。初動は当然、パナマ付近を狙って南アメリカ大陸の方に侵攻するつもりだ。


……史実でも第一次世界大戦時に日本は西欧諸国の植民地を勝手に強奪していった訳だし、見逃してくれると嬉しいけど、きっと壮絶な抵抗をされるだろう。しかしこちらの運搬能力と人口規模を考えると、苦戦はするだろうけど勝てるはず。南北のアメリカ大陸、いや、南アメリカ大陸だけでも手中に収めれば、後は工業力と経済力、人口で他国を圧倒出来るはず。


「そして、第二次世界大戦時にヨーロッパ以外の全てを日本領にするのですね」

「上手くいけばね。完全に絵に描いた餅状態だけど、今の日本の広さが世界に伝わっていないことは大きいと思うんだ」


仁美さんが上手く纏めてくれたけど、要するにヨーロッパ各国の本土以外は全て占領してしまおう、という考えだ。今の日本の領土の大きさが、実は世界には正しく伝わっていない。ロシアの外相が日本の地図をくれ、と言うぐらいには知られていない。そりゃ、最後に日本の領海内に入ったのは数百年前だろうし、その時には正確な測量なんてしてなかっただろうし。


下手すれば、イギリスでもオーストラリアが小さな小島、程度にしか思われていないかもしれない。インドネシアの島々も誤認している可能性が十分にある。日本が世界を統一しようとしていること、それを悟られなければ世界を統一できる可能性は残るだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ