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織田信長の天下統一を手助けして現代に帰った俺が何故か祭り上げられている件について  作者: 廃れた二千円札
第十一章:世界大戦 2年目

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第337話 人形

最終的に、院長は罪は懲役85年にまで膨れ上がった。そして告発を受け付けず、すぐに孤児院へ送り返した人物達はそれぞれ懲役5年~17年となり、各々の回数や見逃していた期間によって罰金も科される。


強姦でもあったから、普通に罪は重い。今回の件は、後々にまで尾を引きそうでもある。金銭面でぐらつかない人でも、少女愛好家であれば切り崩せるかもしれないのだからな。


そして原因を突き詰めると、大体の人は我慢が出来なかったと言うのだからどうしようもない。露見することは無いだろうと、思い込まされたとか。要するに、単純に、その場での欲に流されたということだな。


……その欲を持つだけでアウトとは決めつけられないし、そもそも今の日本人の2割はそういう欲求があるらしい。潜在的にはもっといるだろうと専門家が言っていたし、俺もそうだとは思う。


我慢出来ないなら、発散させるしかないわけだけど……性欲の解消について、今の日本はわりと積極的ではある。何せ、自慰回数や量、回数などのデータを集めているんだからな。性に寛容な方ではあるし、俺も解決したい問題だけど、解決策がピンと来ない。


「改変前の世界では、どう解決をしていたんですか?」

「え……エロ本やオナホになると思うけど、それを再現するの?もう、ある程度は存在しているんだけど」


既に、この世界の日本ではエロ本が溢れている。本屋では普通に大人向けの本が平積みされているし、子供でも買えてしまう。というか、外から見える位置にエロ漫画が置いてあるしな。その中には、描かれている女の子が明らかに5、6歳という漫画も存在する。


創作で、そういうものは禁止されてない。というか出版業界ではそういう類の禁止事項が極めて少ない。現実では、女性側が10歳以下の場合の性交が禁じられているけどな。それには、妊娠出産のリスクや学業への妨げになるなど様々な理由がある。男子の方は10歳以下でも問題視されてないけど。


「……コンドームの開発をして、避妊具と双方の同意があれば出来ることにするのも手ではあるのか。それか、幼児体形のドールを売り出すか」

「ドール……人形ですか」

「幾つかの手法を組み合わせて、解消させることで対策とするしかないと思うよ。……シリコーンって、どうやって作ったっけ」


仁美さんと、真剣にこの問題について話し合う。性欲発散用の小道具自体は普通にあるのだけど、その分野への投資は開始していかないといけなさそうだな。そうなると欲しくなってくるシリコーンは、どうやって作るのか見当も付かない。


「シリコーンは、ケイ素のことですか?」

「へ?シリコン樹脂が正確にはシリコーンっていうことを憶えていただけで、ケイ素は関係無い……のかな?いや、断言は出来ないや。何も知らないから、もしかしたらケイ素が関係しているのかもしれないけど……シリコン樹脂だったら、ケイ素樹脂なの?」

「……とにかく、それを使っていたのであれば開発致しましょう。新しい物質ということであれば、開発して損はしないでしょうし」


そして、仁美さんからケイ素は英語でシリコンということを教えて貰う。シリコーンって、合成高分子ということしか知らないから俺はどうすることも出来ないのだけど。でもまあ、俺はシリコーンの感触を知ってるし、方向性は分かっているから何とかなるのかな。


仁美さんにどういう感触ですかと聞かれたので、傍に居た彩花さんの頬っぺたを掴んで引っ張る。何かの感触にずっと似ていると思っていたけど、シリコンの感触に近いのかな?というか今日は、やたらとモチモチ感が増えて少し色白のような……。


「あぁ。化粧を使って、る?」

「そこは自信を持って言い切って欲しかったですね。私的には少し綺麗になったと思うのですが、いかがです?秀則さんの、素直な感想が欲しいです」

「ええっと、ぶっちゃけそんなに変わらないと思った。あと、いつもよりモチモチはしてたと思う」


そこまで考えて、ようやく今日の彩花さんは化粧を使用していることに気付く。化粧品の研究を始めてから、何度か試供品みたいなものを配っている所は目撃したけど、彩花さん本人が使っているのはこれが初めてか。


元が美人だから、そんなに変わった気はしないんだよね。まあ、化粧品開発が順調に進んでそうで良かった。……あれ?化粧技術が上がれば、身体の小さな合法ロリ達で何とかならないか?


「今の日本って、低身長な人も多いからそれで騙せない?演技指導と化粧で、何とかなる部分もあると思うのだけど」

「演技、ですか。それで解消するのであれば、取り入れるべきでしょうね。シリコンを使う本物そっくりのドールと併して、真剣に取り組みましょう」


結論としては、風俗の改良とドールの両方を進めていくことで、性欲の発散をさせる方向で解決することになった。まさか、国が大真面目にロリっ子ドールを開発することになるとは思わなかったな。見方を変えればシリコーンの開発という、投資する価値のある事業ではあるのだけど。


少女体型の女性を集めて、演じさせるのも手ではあると思った。身長が二極化しているから、低身長の人も結構いるし、現行で存在している風俗の改良をして、化粧と演技で上手く行きそうな気はする。


上手く行くかは分からないけど、方針は固まったので後は実行するだけだ。シリコーン自体は、様々な分野への応用も考えられるから開発して損はしない。衝撃吸収の素材としても、優秀なんだっけ?将来的に、使えそうな技術ではあるか。

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