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織田信長の天下統一を手助けして現代に帰った俺が何故か祭り上げられている件について  作者: 廃れた二千円札
第十章:世界大戦

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第277話 セイロン島 

4月24日、イタリア社会主義共和国とオスマン帝国の艦隊がセイロン島を襲ったという情報が入って来る。最初は誤報かと思ったけど、マジでセイロン島にイタリア艦隊を中心とした戦艦群が襲って来ているようだ。


……ちょうどそこは、要塞化が完了して飛行機を大量に配備した直後なんだよね。都合が良すぎるというか、イタリアが不憫過ぎるというか。いやまあ、中央アジアやアメリカ大陸まで侵攻しているのだから、セイロン島の防御が手薄になっていると読むのは悪くはないけど。


セイロン島は各種資源が多いし、茶葉の栽培もしているけど質が良い。宝石も採れる上に、戦略的価値も非常に高いのだから狙われるのは当然だ。だから軍はセイロン島防衛軍団として4個師団規模を駐屯させているし、要塞化を完了させて地下に軍事施設がある状態。地下鉄の試運転も行なっており、非常に速い配置転換も可能だ。


そこを襲いに来たところで、正直に言うと怖くない。これならまだ、イタリアは北海へ艦隊を派遣した方が良かったと思う。イギリスとプロイセンを相手にするのが怖いからセイロン島に来たというなら、その判断は間違っているというしか無いな。


というか、イタリア艦隊がスエズ運河を通行出来た時点でイギリスが如何にヤバいというのかも分かるな。地中海で塞ぎ留めていたはずのイタリア艦隊やフラコミュ艦隊が、紅海からインド洋へ進出しているのか。エジプトは、今どうなっているのだろう。


3年前、イタリアは王政を打倒して共産主義国になった。まだ共産主義が根付いていないからか、陸軍はそこまで強くないことが分かっている。一方で、海軍が弱いとは聞いたことが無い。強いとも聞いていないが。


「イタリアの艦船は、速力が優秀ですね。まだ王政時代の艦船のカタログスペックですが、燃費が悪い以外に欠点が見つかりません」

「地中海から出る必要性が無かったから、燃費は度外視していたのだろう。それが共産主義陣営に鞍替えをして、地中海から出る必要も出て来た。イタリア海軍にとって幸いなことに、同陣営のオスマン帝国は石油資源が豊富だろうし、セイロン島に目標を絞るのであれば共闘はするか」

「……増援は、必要そうですか?」

「それを判断するのは参謀本部じゃない?いやまあ、空対海になるはずだから要らないと思うけど。砲台も、相当な数を用意しているんでしょ?」


強襲上陸を仕掛けて来ているようで、第一波は上陸させてから殲滅したようだ。文字通り、一人残らず大砲の餌食にしたらしい。セイロン島にいる軍団長が有能だし、心配は要らなそうだ。


ただ、セイロン島に強襲上陸を仕掛けて来る余力があることは事実だ。まだまだイタリアやオスマン帝国は、予備兵力が多いということだろう。


……彩花さんが持って来たイタリア海軍の艦船のスペックを見ると、日本と絶望的な差があるとは思えない。戦艦群は流石に比較することが出来ないけど、フラコミュよりかは一回り以上小さいみたいだし、何とかなりそうな気がする。


「地下鉄は、上手く稼働してる?」

「費用はかかりましたが、上手くいっているそうです。ただ、情報が入って来るのは遅いのでそこは何とかしたいですね」

「流石にまだ、セイロン島と電話での連絡は出来ないか。位置的に、日本から凄く遠い拠点ではあるしな」


セイロン島は最悪のケースも想定しており、本国との連絡船が無くなっても自給自足が可能となっている。艦隊からの砲撃で農地がぐちゃぐちゃになっても、1年分ぐらいは兵糧がある。米や小麦は、長期に渡る大量保存が可能だ。


ビルマから、インドネシアから、セイロン島はそれなりに遠い。遥か昔、日本が必死になって確保した土地だけど、それだけの価値はある島だ。九州並みの広さもあるし、全土の要塞化は完了済み。耐えられる、はず。


「1番意外だったのは、オスマン帝国の艦隊も現れたということか。黒海の方で、ロシア海軍と戦っているんじゃないの?」

「黒海で起きている海戦は、おそらく小規模だと思われます。ロシア海軍も黒海の制海権は重要視していないと思いますし、そもそもロシアの黒海艦隊の規模自体が小さいです」

「ああ、そうか。黒海の制海権はロシア側が握る必要も無いな。イタリアやオスマンがセイロン島まで艦隊を派遣する必要も無いはずだけど」

「フラコミュが、日本に対して仕掛けようとしてますね。……そう言えばパナマ運河を通過したというフラコミュ艦隊の動向は、掴めていますか?」

「どこにいるのかも分かって無いな。流石に、日本本土へ特攻はしないだろう。片道分の燃料があるかも怪しいし、もう1ヵ月以上前の話だろう?……念には念を、入れておくけど」


彩花さんと会話していると、フラコミュ艦隊が地球半周をしようとしているのでは無いかという結論に至る。燃料を節約して海流に乗れば、パナマ運河から太平洋を横断してセイロン島付近まで移動することは可能なのだろうか。


悠長に船を動かしていれば、食糧が先に尽きるはずだけど……パナマ運河を通行出来ない以上、日本本土を目指しているかもしれない。日本の東側はもちろん、インドネシアやフィリピンの東側の海域も警戒はしておいて損は無いか。


索敵はしているのだけど、太平洋が広すぎて見つからない状態だ。燃料が足りるのかは分からないけど、警戒して損はないだろうし……飛行機による索敵も開始しようか。フラコミュ艦隊が迂回して本国に戻っているなら、完全に無駄になるけど。

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