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第53話「糸口」



現在のたわしのお鼻は真っ赤ならぬ茶色です。


人間だった頃は泣くと赤鼻のトナカイになっていたたわしだが、この緑色一色のドワーフ娘になってからは赤色と緑色が合わさって茶色っぽい緑に早変わり。


泣き疲れたたわしはセシィマッマのお膝に上半身を置いて、にいさまから与えられたバブみをマッマで増殖させて補給中だ。


オギャァ……バブゥ……。


こんなお母さんがいたら良かったのになぁ。



にいさまの気持ちに関しては一切考えなくて良くなった。にいさま云く


「色々な事がいっぺんに押し寄せて来てキャパオーバー一歩手前でしょ?俺の事はホントに気にしなくて良いから。それで危険な目に遭わせたりしたら俺、はるなんちゅさんやかざむ君に顔向け出来ないよ」との事。


……流石に幻滅したろうし、妥当な落とし所だ。


その後、にいさまは戦闘訓練が足りないと、リュウさんのビ○ーズブートキャンプに参加しに行った。



「(そういや…鑑定使ってないのだ、)」



頭で鑑定の対象をセシィマッマやテロル、タクトパッパや遠くにいるにいさまに合わせ密かに鑑定する。







プレイヤーネーム:セシィ

ーーーーーーーーーーーーーーー

種族:オーガ

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メイン職業:格闘家 Lv92 サブ職業:針子Lv29

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HP 701 MP 211

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プレイヤーネーム:タクト

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種族:オーガ

ーーーーーーーーーーーーーーー

メイン職業:戦士 Lv93 サブ職業:鍛冶屋Lv35

ーーーーーーーーーーーーーーー

HP 810 MP 391

ーーーーーーーーーーーーーーー




プレイヤーネーム:ソウル

ーーーーーーーーーーーーーーー

種族:マーマン

ーーーーーーーーーーーーーーー

メイン職業:バトルソルジャー Lv98 サブ職業:無し

ーーーーーーーーーーーーーーー

HP 573 MP 247

ーーーーーーーーーーーーーーー



プレイヤーネーム:テロル

ーーーーーーーーーーーーーーー

種族:キャットシー

ーーーーーーーーーーーーーーー

メイン職業:魔術師 Lv100 サブ職業:薬師Lv29

ーーーーーーーーーーーーーーー

HP 578 MP 617

ーーーーーーーーーーーーーーー



「(待ってテロルつっよ。え?たわし知らんかったぞそんなに強いとか!


…待てよ、テロルの頭に乗ってるのって思い出してみればゲーム内でも難易度がめちゃくちゃ高い天空の花のクエスト報酬なのだからそりゃぁ…強いか…。にいさまも何気にレベル高いのだ…)」


ゲーム世界のレベル上限は100。それを鑑みるとテロルは死んだ時に一番強くなる可能性があった。


「(…まさかそれもあってたわしの身代わりになろうとしてるんじゃ無かろうな)」



たわしが訝しげな表情でセシィマッマの膝の上からテロルを見ると、テロルと目が合った。

たわしが訝しげな目でテロルをガン見する。


「ど、どうしたんです?ノイムさん?」


「……テロル、死んだら一番強いから一番力になれるとか、考えたりしてないか?」


「……そんなのあるわけないじゃないですかー!ノイムさんったら何言ってるんですか!考えすぎですよ!」


テロルが少し間を開けて質問に答える。

その時、彼女の表情が一瞬固まったのがわかった。


キャットシーは毛深い毛に覆われていて、表情が読み辛い。だがテロルはそんなキャットシーの中でも表情が特に豊かだ。


セシィマッマもそんなテロルの様子に気がついたようで、たわしは一旦マッマのお膝から降りる事にした。

セシィマッマはテロルの近くまで歩いていき、肩を掴んで正面からテロルの目を見る。


「死んだら帰れなくなるのよ、テロルちゃん」


テロルは真っ直ぐ見つめてくるセシィマッマから目を逸らす。


「……私、は。……ごめんなさい、マッマ」


その目は、セシィマッマを本当のお母さんのように見つめる目をしていた。


「でも、私は、身代わりになるの、やめませんよ」


俯いていたテロルがはっきりとセシィマッマの目を見て、拒絶を示した。セシィマッマも動揺を隠せないようだった。

たわしは、覚えがあった。

畑仕事をしているかざむと、一緒の眼を、している。


一度決めたらテコでもやる。それ以外に自分が役に立つ方法が無いと思ってる、眼。


「セシィマッマ、テロルは一度決めたら最後まで突き詰めるつもりなのだ。だから多分そのまんま説得してもダメだと思うぞ。」


セシィマッマにそう耳打ちをしてテロルと向き合う。



「テロル、君はひとつ勘違いしてるのだ。ただ身代わりになるだけじゃ意味が無いのだ。言うなれば今回はまだ物語の序章。プリズンブレイクした後も、やらなきゃいけない事がいっぱいある。スキルを大量に使えば死んだ時その分強化されるのだから、やるならその身代わりは最後まで取っておいてもらえないか?」


テロルはハッとした表情をした。


恐らく長期的な目であまり見ていなかったのだろう。


それでもまだやろうとしてる気配が拭えないので、根拠になりえる情報ソースを提供する作戦に切り替えた。



「たわしな、死ぬ前に、使いまくってたスキルが変化したのだ。あの残像のスキル、テロルも覚えてるだろう?ボーフゥの鳥の時も、ワードさんの氷魔法も変化してた。つまり、死ななくても何らかの変化はするのだ。変化した後に死んだらどれくらい強化されるのかたわしですらわからん。テロル、君は天空の花を得た素晴らしい魔術師なのだ。今の死亡者中最弱かもしれんたわしなんかが切っていい切り札じゃない。もっと必要な場面なんていくらでもあるのだぞ」


「……そうですね、そうですよね。ごめんなさい、ノイムさん。私、それなら今から変化するまで魔法とかスキル練り上げて来ます。ノイムさんの身代わりになるようなスキルになるかも知れませんから!」


テロルはそう言って、一部が魔法練習の場と化しているケースの角スペースへ赴き、修練を始めた。


たわしのスキルも、もっと、調べなきゃな。



ステータスウィンドウを開く。


ー《所持スキル一覧》ー


ー調理系スキルー

『調理』Lv10(MAX)

『解体術』Lv3

『均等加熱』Lv6

『弱点一刀』Lv1

『皮膚強化』Lv4

『腕力強化』Lv5


ーーーーーーーーーーーー


ー戦闘系スキルー


『鉤爪装備』Lv7

『短剣装備』Lv9

『サイクロンアッパー』Lv4

『タイガーファング』Lv5

『ポイズンネイル』Lv8

『魔毒の霧』Lv6

『クモノ』Lv7

『スピードチャージ』Lv5

『残像』Lv4

『窮鼠猫を噛む』Lv6

『盗みの才』Lv8


ーーーーーーーーーーーー


ー日常系スキルー

『偽装』Lv9

『思考』Lv8

『並列作業』Lv4

『ステータス鑑定』Lv5


ーーーーーーーーーーーー


ーギフトスキルー


『身代わり』Lv10(MAX)

『漆黒の翼』Lv10(MAX)



ー名声称号ー


【世界の探求者】【叡智の従僕じゅうぼく】【創世の祝福】【ネズミの幻影】【苔玉】【鬼瓦】



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ここからだと、どういう能力なのか使わないとわからないのだ。

いつか見た異世界小説なら鑑定とかで大体どうにかなるのだが。

……まさかな。


無理そうだとは思いつつも、気になった《解体術》にステータス鑑定を使用する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《解体術》


物体の解体を補助するスキル。解体を繰り返す程レベルが上がる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うん……うん……。


使えちゃったのだ……。


この解体術のスキルならガラスを解体して脱出出来るかもしれんな。


早速リュウさんに報告しよう。



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