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第41話「遠足前日」



遺跡の森、フィンクス大陸出発に向けて動き出した。


たわしとにいさまは食料を作成、かざむとはるなんちゅ+奴隷達は畑作業。


テロルは雑草の調査、セシィマッマは針子スキルを使って皆の下着や肌着を作成中だ。


タクトパッパはたわし達の道具や奴隷達の分のクワやスコップを作っている。







金属を打ち付ける音と奴隷達の暑苦しい雄叫びが室内に響いていた。


ついでにたわしとにいさまの悲鳴も。




「さて、パパッと終わらせてやるのだ!たわしはカットするからにいさまは炒めるのと煮込むのをやって欲しいのだ!」


たわしがスタミナにんじんを銀杏切りにしていく。


「了解!じゃあ水沸騰させておくね、オリーブオイリーは二粒で、いいかな?」


「いいともー!」


リズム感良くにんじんを切り終わる。


さて、切れたし炒めてもらうか!


「うん!よし、スタミナにんじんカットしたから炒めて欲しいのだ!」



「うん、オッケー!」




今にも鼻歌を歌い出しそうなにいさまが、オリーブオイリー入りの温めたフライパンにスタミナにんじんを入れた瞬間。





スタミナにんじんが一瞬で焦げた。





「……炭だな」「……炭だね」




どういうことなのだ……!?



そうこうしている間に鍋で水が沸騰する。


「……お、……おぅ、沸騰してきたな、皮剥いたまんまるオニオン茹でて欲しいのだ」


「……嫌な予感がするよ」



トポンッ、シュゥゥッ



一瞬で水が蒸発してまんまるオニオンが香ばしい炭になる。




煙い。




煙が流れるのと似た気まずい雰囲気がたわしとにいさまの間を包んだ。




「……えぇっと、食材カットしてみてくれるかにいさま」


にいさまが食材をカットする。


何も起こらない。



「切るだけなら出来るみたい!!」



さっきまで悲しそうな顔してたのがめっちゃ笑顔になった。



カットはにいさまに任せる事にした。




食材が2個無駄になってしまったので、今持ってる食材を確認する。


うましおソルト71個

つぶつぶペッパー48個

コムギパウダー85個

あまあまシュガー98個

オリーブオイリー91個

ライスローズ87個

とろりんたまご85個

カモンチーズ52個

まっしろミルク99個

グレントマト58個

やみつきピーマン85個

まんまるオニオン80個

スタミナにんじん92個

メガシャキレタス90個

ビッグポテト67個

すっきりレモン89個

さわやかオレンジ98個

ブロックミート(謎肉)85個



カラスでの戦いでつぶつぶペッパーをかなり消費していたらしい。コムギパウダーもまぁまぁ使ってしまった。

そのかわりあまあまシュガーが手付かずのまま残っている。まっしろミルクは今のところ使い所がないので手を出していなかった。

…正直、謎肉は怖いから使わない方がいいかと思い始めているたわしがいる。


この世界にはまだまだ多くの食材があるのだが、今たわしが持っているのは生憎これだけだ。

金策の為に売れる商材を選んでいたら具材が偏っていた。


早くかざむ農園の結果が出れば良いのだが。



あまあまシュガーとコムギパウダー、まっしろミルクととろりんたまごが比較的多いのでホットケーキを作る事にした。


にいさまにはジャムにする為に、さわやかオレンジを10個程剥いてもらう。


その間にホットケーキの分量をはかることにする。


まっしろミルクは一個で給食の牛乳瓶一本分だ。つまり200mlである。


200mlあたりのとろりんたまごは2個だ。


さらにコムギパウダーは一個で1キロ袋だが、400gが使う目安になる。


あまあまシュガーは一個で500g。

100gが使う分量だ。


だが、計りがない。なので、大量に作って正確な分量にする事にする。


五倍の分量でいいだろう。





コムギパウダーを2袋、あまあまシュガーをひと瓶、まっしろミルクは5瓶、とろりんたまごを10個使う。


だが元の分量が大きめのホットケーキ五枚分。

二十五枚しかないのだ。全然足りないだろう。



とりあえずタクトパッパに作ってもらった泡立て器を使って材料を混ぜていく。


ボウルははるなんちゅ製の木のボウルを使っている。


かちゃかちゃと鳴る泡立て器とトントンと鳴る包丁の音楽会が、金属音や雄叫び(バックミュージック)と合わさって優雅な時間を演出する。





さて、焼こう。




効率的に焼く為、家具のコンロをズラリと並べてフライパンを火にかける。


10個のフライパンにオリーブオイリーを3粒ずつ転がしていく。


弱火でじっくり、焦らずに

てかてかした表面に気泡がふつふつと沸いてくる。


甘くてとても香ばしい匂い。


フライ返しで次々とひっくり返す。


美味しそうなきつね色だ。


ひっくり返したあともじっくりふつふつと焼いていく。




にいさまがさわやかオレンジの薄皮を外し始めた。



「にいさま、外し終わったらここに入れて欲しいのだ!厚皮はこっちに薄めにスライスして残して欲しいのだ」


「ん、了解!ありがとう」


木のボウルを三つにいさまの隣に置いておく。



さて、もう焼けただろう。



残った15枚を焼くまで、まだ気が抜けない。





片面5分ずつ焼いている筈なので総合すると10枚を一気に焼く時15分はかかってる計算になる。



もたもたしてると焦げるので時間との戦いだ。


量が足りない可能性も高いので、タネをまた25枚分作っておく。




さぁどんどん焼いていこう!







このホットケーキでコムギパウダーを4袋、あまあまシュガーを2瓶、まっしろミルクは10瓶、とろりんたまごも20個消費した。




1時間かけて全て焼き上げた。



にいさまも終わったようだ。



「ところで、この厚皮はどうするの?」


「砂糖漬けにするのだ!頑張ったにいさまとたわしの特権だから、皆には秘密だぞ?」


「…そっか、秘密か」



にいさま、甘い物好きなのだなぁ。

めちゃくちゃニコニコしてるぞ。




早速ジャムと砂糖漬けを作る事にする。




ジャムはオレンジ一個に対して砂糖200g、


オレンジが10個だとあまあまシュガーはひと瓶500gなので4瓶必要になる。


まさにカロリー爆弾。幸せの塊だ。


鍋でさわやかオレンジの中身と砂糖を入れて混ぜ、20分煮る。



その間に砂糖漬けも作ってしまおう。



10個分の皮と同じ重さの水を入れるのがセオリーなのだが、やはり秤はない。


なので、鍋にスライスされた皮を入れたら空っぽになった牛乳瓶を使って水を計量していく。


五杯入れたところでひたひたに浸かるくらいだった。

つまりあまあまシュガーは1キロ。ふた瓶だ。

これも投入して水分がなくなるまで中火で煮る。



「タイマーが欲しいなぁ」

「なら、ちょっと誤差はあるけど俺がカウントするよ、…手伝うと焦げちゃうからね」



にいさまのお言葉に甘えてカウントしてもらう。



にいさまの声が響く中、焦げないように往復しながら煮ていく。



ジャムは砂糖が溶け、オレンジに染み込んでトロトロとしてきた。


砂糖漬けは水かさが半分ほどに。



さわやかなオレンジの香りと砂糖の甘い匂いが室内を満たす。


ここまでで約10分くらいだ。


にいさまのお陰で捗るなぁ。



10分ほど煮ていくと先にオレンジジャムが出来上がったので火を止める。

ドロリと木べらに纏わりついてくる感覚がたまらない。


スプーンですくい取り、味見。


「にゃぁう、美味しいのだぁ」


甘いオレンジの酸味が疲れた頭と体に染み渡り、ついつい顔が綻ぶ。


にいさまにもスプーンを差し出すとそのまま口を開けたのであーんする。


かざむみたいなのだぁ。


にいさまもその甘さと旨味にテンションが上がる。




甘いって、幸せ!




にいさまにはあまあまシュガーの空瓶にジャムを詰めてもらう事にした。


たわは砂糖漬けに集中する。


オレンジの皮がだいぶ透き通ってきた。


水かさがまだ少しだけあるが、これ以上やったら焦げてしまう。


テリテリになった皮を鍋からさらって皿に移し粗熱を取る。


あまあまシュガーをまぶして乾燥させれば、砂糖漬けの出来上がりだ。



にいさまも詰め終わったようである。


ジャムはふた瓶、1キロ分出来たようだ。


砂糖漬けを乾燥させている間に、二人で50枚分のホットケーキにジャムをのせていく。


彩りに少量の薄皮を添える。


完成だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さわやかホットケーキ

ランクA

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異世界の知識で計量、計算された完璧なスイーツごはん。非常に手間がかかっている。さわやかオレンジの酸味とあまあまシュガーの甘みが合わさったジャムが、香ばしいパンケーキと絶妙に絡み合っている。

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効果 素早さ↑50 器用さ↑50 経験値50%アップ


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素早さと器用さか、外れたかもしれん。


ゲームでは極めても活躍の場面が無かったステータスだ。


その代わりか、経験値が30%ではなく50%だ。



とりあえず、皆に一つずつ渡す。


セラさんとワードさん、ヒメカツちゃんが帰ってきた時の為に三つ確保。


カロリー爆弾だからこれさえあれば3日は生きれるだろう。


40枚が手元に残った。


砂糖漬けは乾燥が終わったらにいさまに半分渡す事にした。



たわしがいない時に備えてライスローズ10輪にみじん切りにしたスタミナにんじんとまんまるオニオン、やみつきピーマンやメガシャキレタスを一緒に炊き上げ、うましおソルトを混ぜ込んだ炊き込みご飯を置いていく。





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バランスごはん

ランクA

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異世界の料理。野菜と穀類を一緒に炊き上げた野菜エキスがたっぷりのバランスが良いご飯。シンプルだが美味しい。

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効果 体力↑50 経験値30%アップ


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適当に作ったので上昇は少なかった。


致し方なし。

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