第35話「決着」
オーガ男がソウルさんを追いかけていく。
だったら俺の相手はこいつらだ!
「雷魔法を一気に決めてください!」
グレーテルと魔術師達が攻撃をやめ、魔法をストックする。
「未だストック出来てない人は言って!」
「まだです!」「私もまだ出来てません!」
グレーテルの声に反応する人が2名。
こうしてる間にも敵は進軍を再開する。
「パラディンは《仁王立ち》で味方をカバー、僧侶はリベヒールを切らさないように!狩人は弓スキルで足止めをして下さい!」
皆、俺の指示に従って動いてくれた。
「「《フラッシュショット》!」」
弓スキルの《フラッシュショット》で閃光が敵の視界を埋め尽くす。
相手には今何も見えていないだろう。
全員がよろめき水に足を取られている。
「《ランドインパクト》!」「《プレートインパクト》!」
敵のパラディンとバトルマスターが苦し紛れに範囲攻撃のハンマースキルを使用するが、味方のパラディンの仁王立ちによってこちらには届かない。
敵は目が見えないながらも何とか陸地に這い上がろうとする。
網のラインに到達した。
これなら、いける。
「念のため、義賊は大型クモノをストックしてください!」
義賊が詠唱をストックしている間に声が上がる。
「雷魔法撃てます!」「……よし、オッケーです!」
「ストック!合図まで待って!」
グレーテルがヘンゼルに目配せをする。
「そろそろ効果が切れる筈だ!用意!!」
トラップ組のセラさん。
魔術師組のグレーテル。
パラディン組の、のりたけさん。
狩人組のトモエさん。
救出したプレイヤー達。
その場にいた全員が一斉に構えの姿勢を取る。
ある者は武器を。
ある者は盾を。
ある者は罠を。
各々の覚悟の形を、その手に構えた。
「発射ァッ!!!!!!」
合図で繰り出された雷魔法が敵の足を止め、戦士とパラディンが盾スキル《アイスシールド》を使用し海上を凍らせる。
トラップ組は出来た氷の上を移動し、網で敵を転倒させた。
氷には電気が通らない為、凍らせた上を歩けば感電しないのだ。
雷魔法が止まればいよいよ仕上げだ。
魔術師組はアイス系の呪文ストックを始めた。
トラップ組が大型武器などを網に括り付けて海底に沈める。
ハンマーも大剣も家具も、重そうなものをドンドン括っては落としていく。
「ガボガボがボボボォ?!」
「《リ、ベ……》ゴボゴボゴボゴボ!!」
「オイ!コポッ、しっかりしろお前ら!」
敵のマーマンが味方を海上に連れ出そうとするが、網は重い。
そんなマーマン達が次に見たものは、
自分の脳天に突き刺さるトラップ組の槍であった。
海が血の色に染まる。
「…っ!ぁっ…あぁ…!」
突き刺した本人であるセラさんは震えているものの、その槍を手放すことはなかった。
……アイスの呪文が完了し、凍結が始まった。
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「ソウルさ…ん…?」
敵を拘束してからの対処はグレーテルに任せ、ソウルさんを救出するために一部のプレイヤーも連れてきた。
なんか変なのがクモノでオーガ男をぐるぐる巻きにしている。
「クーモーノ!クーモーノ!」
「あ、ヘンゼルさん……待って待って彼女は怪しいものじゃない……はず……」
怪し過ぎてフォローのしようがないよソウルさん……。
評価ありがとうございます!




