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第12話「不審物、襲来」

「と、意気込んだは良いものの。皆は食材を買い求める事にするのかー?」




小首を傾げながらたわしは質問する。



「そうなるわねぇ、何かあったら困るし」




「にゃう、やっぱりそうだよなぁ。

たわし、不審者に助けてもらった弟のお迎え行かなきゃいけないのだ……」





「「不審者……?」」




五人が複雑そうな顔をする。





「それは誘拐とほぼ同意義なんじゃ……」


「ヒメカツ今すっごい不穏なフレーズ感じちゃったよー?」


「ノイムさん、俺達付いて行った方がいいんじゃないの?」


「脅されて何か要求されたらヤバそうだ」


事外に警戒しなさ過ぎだろと言う表情を浮かべる皆。


「にゃう、でも、食材は?」


「ノイムさんいれば大丈夫なんじゃないかと見た!ヒメカツの感は6割当たる!」


皆頷く。めっちゃ当たるな?!


「むしろそのまま消息不明って事になったとかの方が後味悪くなっちゃうわ!」


セシィマッマ……!笑顔が眩しいのだ!


「じゃあ護衛料としてお弁当一人一個無料!さらに今後贔屓にしてくれるなら割引サービスなのだ!」


「《個人依頼 護衛》を承認!それじゃいこうぜぇ!」


最速で依頼を受けたワードさんが案内を求める。


「住宅村出入り口まで、よろしくお願いしますのだ!」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「はるなんちゅさん」


「んー?どうかしたのん?」


「何で助けてくれたんですか?」




かざむが不安そうな顔ではるなんちゅに問いかける。




「あー…強いて言っても善意としか言いようがないわねぇ。


そりゃぁもちろん、見返りを求める心が無いとも言い切れないけど」



かざむは黒い耳をシュンと垂れ下げる


「大したものは返せそうに無いです……」



「まぁ、その時になってから考えるわね!貸し一つよぅ!


あん、見えてきたわ、大風車塔……。

……様子が変ねん?」




大風車塔の全体図が見えてくる。


動かない大風車塔を見て顔を顰めるはるなんちゅ。






ーー刹那、はるなんちゅ達の背後から燃え盛るような羽音が聞こえてきた。




「キュルルォォオオオオオオッ‼︎」





追い立てるような鳴き声。



後ろを振り返るはるなんちゅとかざむ。



「っ⁈こんなモンスター見た事ないわよ⁈」


黒いオーラを纏った巨大な怪鳥が鳴き声を上げる。






中都市ボーフゥ、その上空目掛けて飛行を開始していた。





「っかざむちゃん!お姉さんに通話お願い!町の人を至急住宅村出入り口に集めるよう連絡して!」


そう言うと懐から何かを取り出そうとするはるなんちゅ。


思考が止まっていたかざむははるなんちゅの言葉に我を取り戻す。


「ぅぁ、うぁああ、コウモリブタぁっ!姉ちゃんにかけて!」





「ぐふぅ!今回は凄い必死だなコウモリブタ⁈」



通話の向こうで痛そうな声が上がる。



「姉ちゃん!ボーフゥに真っ黒ででっかい鳥が向かってる!

住宅村出入り口に人を集めて!」


「にゃ?どう言う事なのだ?」


「良いから早く!!」


「わ、わかったのだ」


通話が切れた。その直後、かざむの後ろで爆音が鳴り響く。


「食らいなさいな!イベント会場で使う予定だった打ち上げ花火よぅ!」


夏の夜空を彩るはずだった華が怪鳥を飲み込む。


「はい!かざむちゃんにもわけてあげるわねん!」


はるなんちゅが大量の花火を押し付けてくる。


「ほらかざむちゃんもいくわよーぅ!」


「あわわわわわ、っわ〜〜!


たまやぁーーーー!」


キノピ○のごとき声音を発しながらアイテムを使用したかざむ。


パニックになりつつかざむが放った花火は、

どうやらレアアイテムの昇竜花火だったようだ。



「ルキャァァアァァ‼︎」



巨大な緑のドラゴンが怪鳥を捕食する。


今のは中々効いたのか動きが目に見えて鈍くなった。


「ナイスたまや〜!


さぁて、この調子で可能な限りアレのスピード、遅らせるわよう!


派手にやってやるわーん!」




はるなんちゅの目は、蘭々と輝いていた。


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