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何がために君は死ぬ  作者: 小説中毒者
第1章 幼馴染
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第16話 野宿

また、遅れてしまいました。すみません、ようやく、検定関係が終わりました。疲れました……

それでは、ようやく、題名の片鱗が出ました。どうぞ。

 正確ではないだろうけど、体感にて1時間。ずっと同じ光景が続いていたのに、突然、目の前が明るくなった。

 もともと、ほとんど日も差し込まない、太い木のお生い茂る森。そんな中で、明るくなるということは、そこは何らかの理由で木がないということだ。

 希望を持たないようにしようと思いながら、気が急いて、急いで近寄ってみれば、森が途切れ、道があった。

 下草の背も低くなり、踏むと、足音がした。植物の種類も変わっている。そして、森から50mほどのところに、何も生えぬ、地面がむき出しになっている部分があった。これは、間違いなく道だろう。

 とりあえず、道まで行ってみる。それにしても、


「よかった。空は変わってない……」


 昨日、というよりも生まれてから見てきた空と、同じ。太陽は一つ、空の色は青、そして白い雲が浮かんでる。

 また、昨日学習しておいたこと。太陽は、地球と同じ方から昇る。つまり、太陽の位置を見れば、時間と方位がわかる、ということだ。

 で、見た感じ+感覚的にまだ午前のよう。で、道は東西に伸びていて、私の出てきた森は、道の南側に位置していたようだ。で、この道は、両側を見たような森で挟まれているようだ。過去に大規模な開拓を行なったのだろうか。

 道は、相当な幅を持っている。多分、片側2車線なんてもんじゃない。片側で8車線は行けそうだ。それに、車

(きっと馬車)が道を通る時に、通行人が避けるせいでだろうが、道じゃないところも、結構しっかり踏み固められている。こんなところに生える植物のたくましさに恐怖、ていう感じだ。

 道にたどり着いた。通行人は、いない。

 目的地は、西。他にアテがあるわけでもないし、選択肢も二択なんだから、当然だよね。

 ただひたすらに、道を歩く。街が見つかるといいなぁ。できれば今日中に。出ないと、食事が結構大変だからなぁ……



*    *    *     *     *



 ……夜に、なった。

 結論から言おう。

 街にはたどり着けなかった。

 それどころか、人に遭遇しなかった。

 ふらっと、北側の森に立ち入ってみれば、南の森に比べ、動物、そう、モンスターではなく動物は多く見かけた。鳥や、それ以外にも大型の草食系、まさに鹿などがいた。どうやって区別したのかって?極めて簡単である。元の世界にいた動物と何も変わらなかったのだ。体の中身を含めて、いろいろ。これは、モンスターとは呼べないだろう。

 逆に、モンスターは見かけなかった。まだ、この世界のモンスターなんて、ほとんど知らないのだが、ゴブリンがいた時点で、定番であること確定だろう。

 ちなみに、南の森ではなかった足音も、北の森にはあった。

 まあきっと、魔法的要素が南の森に集約しているのだろう。安心。植生含めて、きちっと住み分けがなされているらしい。

 飯は、北の森で確保できた。鳥を魔法で2羽。鹿、それも慣れ親しんだ日本鹿そっくりのを1頭。手早く捌いて、昼飯に。夜の分も、別にしっかりと確保。栄養として、無害な植物たちも一緒に。調理は魔法。

 ベルト部分、薬草とかの採取に使えそうなポシェットがあったので、薬草をそこにストック。ちなみに、このポシェット、魔法のカバン的な、無尽蔵に入るものではなかったが、とても便利なものなのだ。なんと、……消えるのだ。

 そのままの意味である。というか、そもそも最初、このポシェットはなかったのだ。なんか薬草入れられる物ないかなー、なんて思いながら、腰のあたりをいじっていたら、唐突に現れたのだ。それまで、姿というか、重さ含めて全くなかったのに。また、念じながら腰のあたりを少し叩くと、自由に消したりもできるようで。きっと、これも魔法なのだろう。

 いやもう、魔法便利すぎだろ。寝床も、魔法で虫除け(風魔法使用)して。整地(土魔法使用)して。布団もどき(土魔法にて生成)もつくって。体を綺麗にするのは水洗いしか無いけど。でも、十分すぎる便利さである。

 魔法を褒めるのはここまでにして。

 とまあ、野宿できるように準備はしたが、心の奥底では、人に会えるよなぁきっと、なんて思ってたのだ。だって、ここまで立派な道なんだもの。往来は相当ありそうじゃないか。これは、期待しない方がおかしい。

 が、結局人には一切会わず。一人寂しく、北側の森側にて、芝に寝転び、ローブにくるまり、布団もどきをかぶる。

 なんというか、野宿、というかサバイバル的経験はあるのだが、あの時はテントあったしなぁ……新鮮である。というか、日本中探し回っても、見知らぬ土地で、一人ローブにくるまって土被って寝たことのある人間なんているのだろうか?

 おまけに、飯は自分で獲ったものを自分で処理して調理だ。うん、なんというか、異世界二日目にして、早速十分すぎるほどこちらの生活を満喫している自分、ここにあり。

 なんてどうでもいいこと考えてる間も、ずっと寝転がっていたので、睡魔が本格的に襲ってきた。

 おやすみなさい――て、いう相手いないか――――

 ああ、そういえば、校長に、聞くの忘れてたなぁ……



「あなたは、何のために死にますか――――」

 

 

今後も遅れてしまうかもです。気長にお願いします。

にしても、伏線を張る余裕がなかなか無いです……難しいですね……

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