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心理学から見た戦後

作者: いかすみ

戦後を心理学の見地から見た物です。

あくまで、言いたい放題の落書きと思ってください。


心理学から見た戦後



終戦で、アメリカ兵がたくさん上陸しました。


そのアメリカ兵を襲ったのは、カルチャーショックです。


『日本人は野蛮な人種』

『死も恐れず、特攻を仕掛けてくる狂人集団』

『どこから攻撃してくるかわからない忍者のような人種』


これが、アメリカ人の一般兵が思い浮かべた日本人です。


あなたが、初めて外国へ旅行に行ったことを想像してみてください。


おそらく、顔の見分けが簡単につかなかったのではありませんか?


これは、相手を理解する事によって、細かい違いを見分けられる人間の心理学の分野です。


当然、アメリカ兵は日本人を見て驚きます。


『みんな同じ顔で、似たような格好の者ばかり』




アメリカ人は独立気質が強い人種でもあります。


人は他の者を観察するとき、自分を基準に考えます。


『日本人は本当に降伏したのか?』


玉韻放送を流しただけで、全国民が一丸になって降伏行動を取った事が信じられません。


アメリカ兵は、いつ襲われるか判らない相手国に居る状態です。


警邏巡回する兵士の恐怖は半端ではなかったでしょう。




巡回する兵士の任務は通常二通りあります。


車で移動しながら広範囲を警戒する方法。


もう一つは、定点を詳しく観察して暴動などの前兆を探る方法。


移動中なら、襲われてもなんてことはありません。


ただ逃げればよいだけ。


問題は、定点で観察する者達です。


周りは、宇宙人のような同じ顔の者ばかり。


それも、警戒色が強いため貼り付けたような無表情か、とってつけたような追従笑いばかり。


上官から、いくら恐怖を感じても発砲しないように命令を受けて監視につきます。


ノイローゼになる兵士は多かったでしょうね。




上司は、末端の兵士の為にある戦術物資を渡します。


チョコレートと飴を巡回中の部下に渡して、周囲に子供をひきつけました。


万が一襲われても、近くに子供がいる状態では過激なことにはなりませんよね。


そして、さらに奥深い深層心理もありました。


アメリカ人から見た日本人の識字率の高さです。


アメリカ人の自分達を文化的と思っていた者達には驚くべき結果でした。


そこらに屯している子供達でも『号外が読める』という事実。


これは、動物園のサルが自分たちより頭が良いことを認めるような物です。


そのショックは計り知れません。




あなたなら、その時どうします?


素直に認めますか?


『まさか』でしょう。


相手に馬鹿な行動を取らせて、自己満足を得る道を選びませんか?


相手は、物資不足で満足に食事も出来ない状態。


些細なエサをちらつかせれば、喜んで尻尾を振ります。


それを見て、自己満足を得られるでしょうね。


これが、物資ばら撒きの真相とおもわれます。





戦後の問題の中で、女性慰安婦問題は大きな波紋を呼んでいます。


ここで、心理学から少し言わせてもらうならなぜ問題になるのか良く判りません。


問題を起こす事がすでに問題になっています。




簡単な例で説明しましょう。


たとえば、ある男が交通事故を起こしました。


それが、大きな事故に繋がり被害者が百人を越えてしまいます。


しかし、大きな事故のため検証が不十分のまま暫定で被害が百人として立件されました。


10年後、事故の影響も消えて人々はそれをもう忘れたい気持ちになっています。


そんな時、加害者の男が『俺は百人も被害を与えてない。せいぜい直接の10人ぐらいだ』と

言い出しました。


被害者の者達は、その男を十分に反省してると思いますか?


『こいつは、あれだけの事故を起こしておいて全然反省してない』と思うのが関の山。


慰安婦問題も根本は似たような物を含みます。




これも、たとえですが。


宇宙人が、突然攻めてきてあなたの働く会社や移動する道路など破壊しました。


突然孤立したあなたは、生きていく手段を奪われたに等しい。


その状態で、援軍の来る気配も無い。


家族を食べさせるためにあなたはどうします?


宇宙人は、あなたの労働対価として食料を配給。


戦後、宇宙人は『人道的支援を行っていたのだから我々は正義だ!』と言います。


『慰安婦も、住民の方が言い寄って来た者だ』と正当性を主張。


被害者の住民にとって『ふざけるな』と言いたいでしょうね。


それと同じ事を日本人が、しようとしています。


心理学からするなら『論外』と言いたいのは判りますよね。


そんな状況を作った事自体が罪なのですから。




問題になるのは、それを認めたら賠償問題になって破産してしまう。


そんな加害者側の事情ではないかと思います。


別に、それを認めても問題ないのですけどね。




再び先程の交通事故を例に取ります。


実は、事故直後に保険会社が代表弁護士を相手に賠償を済ませている。


事故の被害については想定しうる限り保険が適用されて交渉済み。


それなのに、個々の被害者には賠償金が行き渡っていない?


結果、事故加害者に個人で被害者請求が出されて加害者は困惑します。


その言い逃れが、『そんな被害は面倒見切れない!』となるわけです。




この場合、加害者は被害者にまず謝罪するのが最優先。


実際に事故を起こしたのですから、それをまず認める事で被害者心理を和らげます。


その後、被害者の賠償金を着服している弁護士を法の手に引き渡します。


そして、被害者の方に補償金が渡るように手続きするのが正解ではないですか。


それを、『事故を認めない』と叫んでは被害者と世論を敵に回します。


喜ぶのは、着服した弁護士ばかりでしょう。




戦後の賠償責任問題は有名な件です。


『国家間の、補償は個人を含めてこれ以降行わない』


これは、工業的に遅れている国に対して、先進国が過干渉を避けるための取り決めです。


戦争に国を荒らされてボロボロのところに先進国から巨大資本が投下される。


そして、終わってみれば『苦労して戦争に勝ったのにどこの国?』となるのを防ぐ取り決め。


個人の保障を盾に過剰融資を行い雁字搦めにすることを防ぐ内政干渉防止策です。




慰安婦もこの対象に絡んで、日本人は補償したくても出来なかった。


それが、真相です。


だから、補償しなくてもいい?


罪を無くしてしまえば、補償も消える?


これは、とんでもない誤解です。


先の交通事故と同じで、日本の国家威信に関わる違反行為に繋がり、世界を敵に回

します。




ここで問題にするのは、『すでに賠償責任は果たしている』ことを強く主張するこ

と。


個人を含めて、戦後の賠償責任を日本は確実に行っている。


それは、戦後の取り決めで『公文書』に残っています。


それでは、何故『慰安婦問題』が発生するか?


それは、『相手の国が個人補償金を着服』しているからです。


日本としては、慰安婦を認めない事ではなく、認めればいい。


『素直に戦争の混乱で悪い事をしました』と謝る事で被害者の感情を抑える。


そして、相手の国に支払いを命令すれば済むことです。


それを含めての、国家賠償責任なんですから。


それこそ、国際司法に訴えてでも取りきるくらいの決意を持つことです。


そのためにも、世界を敵に回してはいけません。


もしODAなどで金を融資しているなら、そこから好きなだけ払うだけで済む。


文句を言ってきたら、それこそ国際裁判にでも訴えて正当性を伝えればいいでしょ

う。


『あなた方が着服した金を代わって被害者に払いました』といえば相手は何も言え

ません。




慰安婦問題を『否定』する最悪の行動を取っているのが現状です。


大量虐殺と騒がれているのも同様。


被害者の感情を逆撫でして喜ぶのは、仮想敵国日本を攻撃する相手国だけ。


否定すればするほど、世界から孤立するのがわかっているはずなのに・・・




心理学から戦後を見るなら、まだ戦争は終わっていません。


被害者意識が完全に消えた時『戦争が終わった』と見るべき。


それなのに、新たなる火種を抱えようとする態度は『反省の色がない』と世界から

見られる。


これは、世界を敵に回すに等しい事でしょう。


原発も似たような物。


本当に安全を謳いたいなら、まず原発被害者を完全に救済する事が最優先。


誰が見ても『十分補償されている』と判断して初めて『安全が確保された』と見る

べきです。


被害者を見捨てて、原発に走る態度はどう見ても『反省の色がない』と見られるで

しょう。


世界から、日本が危険な国と思われれば、外交に不利な事ばかり。


そこが、判って行動しているのかな~~


以上、心理学から見た戦後です。



読んで頂いて、ありがとうございました。


戦争に完全勝利した国の兵士でさえ、そのプレッシャーは計り知れない。

まして、戦争になるかも知れない異種民族との付き合いは一触即発状態。

言語・文化・習慣・宗教等、その一線を越えるきっかけはいくらでもある。

そんな場に、兵士が行かないのが一番です。


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