表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にたがりと葬送  作者: Bくん
9/13



「この間のひったくり、近所に住んでたらしい」


「えっ」



凝視していたことを咎められるという事態にはならなかったものの、思いもよらない話をされて心臓が嫌に高鳴る。


立ち止まった拍子に、提げていた紙袋が欄干にぶつかって小さな音をたてた。


「……ひったくりって、あの?」


「ああ。お前が追いかけて、捕まえた奴」


「近所に住んでたなんて、誰に聞いたんだよ」


「生徒会長。被害にあった女の人が、会長の姉だったんだ」



ハルの静かな声に、二週間ほど前の出来事が甦る。

あの人が、うちの会長さんの?

確かに似ていなくもなかったような……。


あれは日曜日。

今日のようにハルと出かけた帰りのことだ。


店の外へ出ると雨が降っていて、傘を忘れた俺たちは入り口で立ち往生していた。


『笹ちゃんにでも傘を借りて帰ろう』



俺が言った直後。

近くで女性の悲鳴が聞こえて、目の前を一人、男が走り抜けていった。


来た方を振り返れば、踞って叫ぶ茶髪のお姉さん。


『誰か捕まえてっ!!』



強い声に弾かれて、俺は状況も把握しないまま、咄嗟に男を追いかけた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ