第参話 襲撃会議
そこは暗い場所で、そこには円卓のような物が置かれ、椅子の数は13あった。すでに椅子の半分近くは埋まっており、その場は異様な空気が漂っていた。
「がはは。集まるのが遅いのぉ」
「将軍、うるさいです。静かにしててくださいなのです」
「すまんすまん。だが、我らの王の招集に遅れてくるなどあってはならんではないか」
「んなことわかっているのです。連絡は今しがた出したとこです。あと少しで全員つくそうなのです」
「そうかそうか。がはははは」
大きな体格を持つ男と小さな少女の会話が空間に響く。のんきな会話とは言えないが場が持つ空気に当てられていないのはその性格もあるのかもしれない。
その時、扉が開き、6人の男女が入ってきた。
「遅かったではないか」
「将軍に言われたくはないね。僕たちはさっきまで遠征に言ってたんだ。これだけ早く着いただけでも十分すぎると僕は思うよ」
「そうかそうか」
「この人絶対にわかってないな……」
青年がため息をつく。これで11席が埋まった。残りは二席第1位の席と13位の席だ。
「そういえば、あの子は?」
「来るかもわかりませんのです。というか、連絡が届いてるかすら不明なのです。私の念話が唯一届かないものですからどこにいるかもわからないのです」
「そうかい。では、我らが王が来るまでしばし待つとしよう」
また場が静かになる。誰もしゃべらず、誰もが息をのむようなそんな場だ。
数分後、その静寂が再び破られた。
「すまない。遅れた」
入ってきたのは禍々しい服装を着た青年だった。
「いえ、この場の誰しも待ってなどおりませぬ」
「そうか。では、会議を始める」
「マスタークライン。あの人がまだ来てないのです」
「ああ、あれは放っておけ。私が呼べばいつでもくるからな」
「わかりましたです」
「では、始める。まず全員が来ていることを確認する。
序列第二位、グラスレイ・アルファリオス」
大きな体格を持つ男が声を上げる。
「おう!」
「序列第三位、マリアージュ・マルティアス」
小さな少女が声を出す。
「はいです」
「序列第四位、ロクル・ディスメロイ」
本を持った背の高い青年が答える。
「はい」
「序列第五位、マルクド・ソレイン」
ローブを着た細い男が対応する。
「はい」
「序列第六位、クラウン・クラレウヌ」
妖艶な体を惜しむことなくさらけ出している美女が応える。
「は~い」
「序列第七位、クスハナ・マイスティー」
将軍に次ぐ体の大きさを誇る男が応える。
「おう!」
「序列第八位、マルス・ツベスチア」
のほほんとした青年が応答する。
「はいさ~」
「序列第九位、ロンドロンド・アレスティ」
あどけなさの残る顔を持つ少女が応える。
「はい」
「序列第十位、ファントム」
影が薄くいるかもどうかわからなかった男が返答する。
「はい……」
「序列第十一位、ルーン・フォルセイ」
黒い肌をした大男が応える。
「おうさ」
「序列第十二位、トルトス・マリレイ」
少年としか言いようのない背丈の男が応える。
「おるわ」
「序列第十三位、増渕天下」
その席には誰も付いておらず、応える声もなかった。
「はぁ、天下ーー!」
マスターと呼ばれていた青年が大声を出す。次の瞬間、天井を突き破り、一人の青年がおりたった。
「マスター、呼んだか?」
あどけなさの残る顔だが、体の至る所に血や泥が付いている。
「会議だ。おとなしく席に座ってくれないか?」
「分った」
座る。そしてようやく全ての席が埋まり、会議が始まった。
「これより、スフィア王国首都≪メアスフィア≫攻略及び襲撃に関する会議を始める。何か質問のある者はいるか?」
クラインが話を進める。その言葉にまず声を出したのは、第四位のロクルだった。
「まずは、第一にあの首都は難攻不落以前に攻め込むことすら容易ではないはずでは?つまり、無謀なことなのでは?」
「その点については今から説明する」
クラインがそう言うと、円卓の中央に地図が現れた。
「これがメアスフィアの首都の地図だ」
「これがですか。マスタークライン、あそこを攻めるのが難しい理由はご存知なのですか?」
これに質問したのは第三位マリアージュ。
「もちろんだ」
「それは本当なのですか!?」
「そうだと言っている。でなければ、あの首都を攻めるなどというわけがないだろ」
「すいませんなのです……」
「いいさ。では、話を続ける。
今回、ここを攻めるにあたってだが、此処にいる何人かにやってもらうつもりだ。参加したい者はいるか?」
「おう!俺がやらせてもらうぞ!」
「将軍か。では、マリアお前も付いていけ」
「は、はい」
「他には」
「俺が行くー」
「天下か。お前は今さっきまでいた戦場に戻れ。放置していては面倒なことになる」
「ちぇー。わかりましたー」
「では、これにて会議を終える。決行は明日。将軍、マリア頼んだぞ」
「おう」「はい」
「では、これにて終了」
全員がその言葉に散って行った。
「ふう。これが終われば粗方の準備は終りだ」
青年の言葉は誰もいない部屋に響くのだった。
今年の投稿はたぶんこれで終わりです。
他の作品は分りませんが。
ぶっちゃけこう言うシーンは滅茶苦茶苦手なので自分で見てもつたない文章だなぁと反省しています。




