第伍話 本戦一回戦
[2011/12/20]一部変換ミスを修正
予選も終わり本戦が始まった。とはいっても、一日でできるのは最大でも8試合、最低でも2試合程度なので一回戦がすべて終わるのに最低でも2日、最高8日かかる計算になる。
その為、試合自体が後の方となっているセリーナは本戦の開始日に思いっきり寝坊し、ミアともども本戦開始のセレモニーに堂々と遅刻した。
と言っても、何かに影響があるわけでもなく、ただただ試合を見守ることとなる。ちなみにセリーナは一回戦最終試合である。
セリーナは順調にいけば決勝でミアかルークと当たることとなる。残念ながらルークとミアは(あくまで順調に進めばだが)準決勝で戦うことになっている。
ミアは決勝でルークと戦えないことを悔しがっていたが、決勝でセリーナと当たるならいいかとすぐに機嫌を直した。
セリーナの一回戦の相手はBランク一位マルセルス・スルト・エンブリオ。聖女であるセリーナが負けることはないが実力があるものであるのは確かである。
そんなわけで本戦スタートである。
+++ † +++
第一試合
ルーキス・M・アインスフィア(Sランク2位)VSポルポッチョ・ラドクリフ(Bランク6位)
結果は言うまでもないがルークの勝利である。
ルークは魔法を使うまでもなく、剣の腕だけでポルポッチョに勝った。
第二試合
リターナ・クルペック(Aランク4位)VSロロイエ・グリブルトン(Aランク7位)
勝ったのはリターナ。
ロロイエは完全な砲台型の魔導師でリターナはスピード重視のレンジャー形のスタイルだった。
ロロイエも別に体術が弱いわけではない。でなければAランク7位は取れないであろう。いかんせん相手が悪かった。スピード重視の軽戦士に体術が使える砲台型魔導師が勝つのはほぼ不可能である。
そんなわけで、リターナが勝ち上がった。
第三試合
ルンプルス・ルルクルス(Bランク15位)VSラックス・ゲオベルト(Dランク一位)
もちろん結果はルンプルスの勝ち。
地力が違いすぎて勝負にならなかった。
Dランクで本戦に出れただけでも十分とラックス言っていたが、悔しそうだったのは言うまでもない。
第四試合
モロス・クルンペランド(Aランク9位)VSエクスペリア・マンガーン(Bランク10位)
勝者・モロス。
これまた地力の違いがはっきりと出た形になった。
第五試合
リューク・エルメロイ・クルワッハ(Cランク2位)VSマルクト・ランバラルム(Bランク11位)
勝ったのは何とリュークの方だった。
マルクトは魔法戦が得意な魔導師タイプだが近距離もなかなか強い。だが、計算違いだったのはリュークの速さと精密な狙撃だった。
リュークは遠距離戦を得意とし、弓と魔法を駆使し相手を倒すタイプだ。対しマルクトは近距離戦で稼ぎつつ大きな魔法を詠唱、一撃で仕留めるタイプだった。
相性の悪さから負けたのだった。
第六試合
クリット・クルククゥ(Bランク9位)VSバリウム・バリリンス(Bランク14位)
勝者はクリット。名前の通り、クルック・クルククゥの妹である。
勝因は一瞬の隙。クリットはアサシンタイプで一瞬の隙をつき倒すことが得意で普通に戦闘をしつつ狙いを定め一撃で倒す。
そのため、攻撃が比較的大ぶりなバリウムは隙が出来やすく、開始5分でけりがついた。
第七試合
オーエン・リブロイエン(Aランク2位)VSミア・シア・カシミア(Sランク3位)
当然の如く、勝ったのはミア。
セリーナとの研究で完成した無詠唱魔法を使い操れるようになった12本の槍を使い勝負したミアは、始まった瞬間に相手を地面に槍で縫い付けた。そして、瞬時に近づき喉元に槍を突きつけ、降参を促した。
本当に一瞬のことで何が起こったのかわからなかった人が多かった。セリーナはミアの使いこなしを見てうなづいていた。
そんなわけで勝者はミアである。
第八試合
ルルイエ・ロックリバー(Bランク2位)VSマルクド・ムルルス(Cランク4位)
勝利者はルルイエ。
堅い防御をマルクドが突き崩せるはずもなく、ルルイエ得意の水魔法で終わった。
第九試合
マシュー・レイクリバー(Aランク10位)VSブッシュルズ・レントレントン(Bランク3位)
何と勝利はブッシュルズ。
堅実なまでに攻めるマシューの攻撃を耐えつつ、少しづつダメージを与えて倒したのだった。
第十試合
モルモッツ・フリューゲル(Bランク8位)VSリリアンナ・フォルシア・クリュレンツ(Sランク5位)
勝利者はリリアンナ。
AランクとSランクを何度か経てようやくSランクに落ち着いた彼女に予選で大量の選手を倒したような範囲魔法はもちろんBランク8位が使うような魔法で倒されるはずもなく一撃にて終了。
魔法の剣による大斬撃。
あっけない終りに観衆は少し不満を漏らしていた。
第十一試合
黄泉瀬神威(Sランク4位)VSエリック・ノードルント(Aランク5位)
勝ったのは神威。
はじめはエリックの方が優勢に見えていたのだが、一瞬のうちに形勢が逆転。一撃にて戦闘終了。
誰もその一撃を見ることができなかった。
第十二試合
ゴートン・レミントン(Aランク6位)VSクルック・クルククゥ(Bランク4位)
接戦という接戦だったが勝ったのはゴートン。
接近戦は互角。勝敗を分けたのは魔法だった。
クルックの隙をついて拘束魔法を発動。その後、大魔法を叩き込んだ。
第十三試合
ラヴィニア・グリュンヒルド(Aランク1位)VSマルク・ロイドネス(Bランク5位)
当然、ラヴィニアが勝利した。
時間はかからず、高位の魔法を発動したラヴィニアの一撃が直撃。あっけない勝利といえよう。
第十四試合
ロロンヌ・シュビドゥビィ(Bランク7位)VSスルト・ラプンツェル(Cランク1位)
勝者ロロンヌ。
やはり地力の違いがはっきり出た。スルトは終始ロロンヌに押され、反撃もできぬまま倒された。
第十五試合
ラスタート・ブリューヌ(Aランク3位)VSランドマーク・タワーバベル(Aランク8位)
勝者はラスタート。
魔法の打ち合いになり、最後に大きいのが入りランドマークが倒れ終了。
第十六試合
マルセルス・スルト・エンブリオ(Bランク1位)VSセリーナ・エインフェリア(ランク外)
言うまでもないが勝者はセリーナである。
勝負はセリーナがマルセルスに修行をつけるかのごとく行われた。
セリーナは攻撃を仕掛けるマルセルスの攻撃をすべていなし、攻撃に対する評価を口に出し本当に修行を付けていたのだ。
マルセルスは納得しないながらもセリーナの言っている事すべてが事実であり納得せざるを得なかった。
結局一時間かけてセリーナは修行の如く戦闘を終わらせた。
もちろん最後は一撃でだった。




