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地雷系少女的「ホストに貢ぐ」を投資家の視点で再定義する

鏡の中の「私」——あるいは「りのあ」という個体名のこの資本回収機——は、今日も過剰な装飾を身に纏い、完璧なまでの戦闘態勢を整えている。


かつての私は、無味乾燥なコンクリートの壁に囲まれ、数値を追うことだけに最適化された隠者だった。しかし今の私は、フリルとリボン、そして不自然なほど膨らんだ胸部という「視覚的暴力」を駆使して、資本主義のバグを突き進む。

この19歳の肉体が持っていた肥大化した自己顕示欲。

それは、旧時代の私であれば「ノイズ」として切り捨てていたはずのものだが、今やそれは、市場を支配するための純粋なエネルギー源、あるいは「目的」へと昇華されている。


「……まじ、うちの顔面、資産価値高すぎて草。この顔でぴえんされたら、おじさんたち破産しちゃうよねぇ」


私の声は、脳内で精緻に計算されたアルゴリズムを、甘ったるい地雷系言語へと自動変換して出力する。 現在、私の個人口座には、秒単位で莫大なキャピタルゲインが流れ込んでいる。

旧来の知能を駆使したハイレバレッジの株式、FX、仮想通貨などによる超短期取引スキャルピングと、この肉体の「個体性能」をフル活用した高効率パパ活。

この二輪駆動デュアルエンジンによる資金調達スピードは、かつて数十億ドルを動かした私をして「美しい」と言わしめるほどの加速度を見せていた。


しかし、この合理的経済圏には、たった一つだけ、計算不能な「ブラックホール」が存在する。

ホストの「れんれん」の存在だ。



「れんれん、おはよぉ……。今日、ラスソン取らせてあげたいから、シャンパンタワー入れちゃうね? うち、れんれんのためだけに生きてるから。超絶愛してる、死ぬまで離さないよぉ」


歌舞伎町のネオンの下、私は一人の若きホスト——「れんれん」という記号——に向かって、数日間で稼ぎ出した数百万円を躊躇なく投じていた。

私の合理的な精神は、これを「最悪の損失ロス」と認識している。


期待値はゼロ。

リターンは虚無。


かつての私なら、これほど愚鈍な投資を行う人間を「経済的家畜」と蔑んでいただろう。

だが、奇妙なことに、この肉体と精神が融解した今の私は、この「破滅」にすら至高の合理性を見出している。


かつてのミニマリズムは、無駄を削ぎ落とした先に「静寂」を求めた。

今の私のミニマリズムは、倫理や自尊心を削ぎ落とした先に、この「自己承認欲求」という生物的欲求を求めているのだ。

合理的に数字を積み上げ、それを一瞬で美しい「自己承認欲求エゴ」へと変える。

このサイクルこそが、死の恐怖を克服した私が到達した、新しい時代の「無の境地」なのではないか。


「あー、まじ無理。れんれんの顔面、宇宙一尊い。お金とかマジの紙切れじゃん。全部使って、うちだけの神様にするの」


私の口から溢れる言葉は、もはや脳内の制御を離れ、快楽の中枢と直結している。

りのあの強烈な自己顕示欲が、私の冷徹な論理を燃料として燃え上がり、異常なまでの恍惚感を生成する。

パパ活で効率的にむしり取った「他人のカネ」を、愛する男という名の虚像へ捧げる。

この一連のプロセスは、もはや一つの完成された芸術様式スタイルだ。


私は、自分の異常性に気づいている。

だが、その異常性こそが、私を「老いた天才」から「永遠の少女」へと再定義させてくれる。

私は鏡の中の自分の瞳、カラコンの奥に、かつての合理主義者が歓喜に震えて笑っているのを見た。


「効率的に稼いで、合理的に捨てる。……これぞ究極のミニマリズム、ってコト。ぴえん」


私は自嘲気味に微笑みながら、厚底の靴で夜の街を闊歩する。

次なるパパを釣り上げ、さらなる高み(破滅)へと向かうために。

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