表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された魔術師に声をかけたら異世界から来たチート級の魔法少女でした。~不撓不屈のオルカ~  作者: 堂道廻
【第三章】ナレッジイズパワー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/53

第32話☆ ちょうはつ

 それから五日後です。

 いつものランチの場所にリアナちゃんは来ませんでした。


 テラス席のテーブルで彼女を待っているわたしの元にやってきたのはサラでした。イジメっ子のリーダーで大商人の娘です。


「いつまで待っても来ないつーの」


 そう告げて、ほくそ笑む彼女の眼にわたしの全身は凍りつきました。


「……彼女になにかしたの?」


「だから関わるなつったんだよ、バーカ。こうなったのもあんたのせーなんだから」


 彼女の取り巻きたちがくすくすと笑います。


「なにをしたのって聞いているの……」


 サラはふふんと得意げに鼻を鳴らしました。


「教えてほしいなら頭を地面に擦り付けて私の靴を舐めなさいよ」


「つまらないことに付き合わせないで……、質問に答えて」


 彼女はちっと舌を打ちます。


「はん、つまらない奴ね……。あいつの実家が借りている農地を農場主から全部買い取って追い出してやったのよ。今朝ね、あいつにそのことを教えてあげたら血相を変えて飛んで田舎に帰ったわ、ウケるー」


「なんでそんなことを……」


「え? だって気に入らないんだもの。優等生ぶっちゃって、あたしの方が優秀なのに許せない。だからイジメてやったの。あいつはこの学校に相応しくない。あんたもよ、この学校であんたと話す人間をいなくしてやる」


 わたしは立ち上がっていました。彼女と正面から対峙して澄まし顔の彼女を睨みつけます。


「わたしはあなたを絶対に許さない!」


「はあ? 許さない? あんたに何ができるの? 学園長はあんたの後ろ盾にはならないわよ。恨むなら自分の無力さを恨むのね」


「モニカ先生は関係ない。あなたがやったことを取り消して、彼女に謝罪して」


「嫌だって言ったらどうするの? 殴るの?」


「っ……」


 言葉を詰まらせたわたしを彼女はにたにた笑います。


「いいわよ、殴り合いしようよ。どっちが強いか勝負してあげる。あんたが勝ったらあいつの農地を戻して、あいつに謝罪してあげる。だけど、私が勝ったらあんたは私の奴隷になるの、どう?」


「わかった、約束だよ」


 わたしは迷うことなくそう答えました。驚いたサラが眼を見開かせます。


「あんた……頭おかしいんじゃない? 他人のために勝負して、自分が奴隷になるかもしれないのに、そんなあっさり決めちゃっていいの?」

 

 わたしは首を左右に振りました。そして真っ直ぐ彼女を見つめます。

 

「私は負けない。早く勝負のルールを教えて」


「ジョートウね……、それじゃあ一対一の決闘にしてあげる。ただし、武器の使用は禁止、ここは魔導学園なんだから純粋な魔術のみで殴り合おうじゃない」


「分かった」


「今日の放課後、術科訓練場にひとりで来い。学園長に告げ口したらただじゃおかないから」


 そう告げたサラはわたしから視線を切って踵を返しました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ