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追放された魔術師に声をかけたら異世界から来たチート級の魔法少女でした。~不撓不屈のオルカ~  作者: 堂道廻
【第三章】ナレッジイズパワー

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かんぐる少女

「変だな……」とモニカ先生が首を傾げました。


「変わらないってことは、わたしには魔力がないってことでしょうか?」


「うーん、ない場合は青になるはずだから、そうとも言い切れないかな。こんなこと初めてよ、端的に言えば測定不能ってところね。とりあえず次に進みましょ」


 モニカ先生は机から別の測定紙を取り出して言います。


「これはどの系統が得意かを調べる試験紙、さっきのと同様に私が開発した物で、一枚二プラタ」


 いちいち値段を言うのはなぜでしょう。後で請求が来るのでしょうか。


「系統って? 炎とか氷とか風とかですか?」


「近いけどちょっと違うかな。もっとざっくりした系統しか今の技術では調べられないのよ。これで解るのは攻撃系とか治癒系とか、そんな感じね。この結果を元に生徒たちはどの魔術を優先的に習得するか参考にするの。もちろん目安程度だから苦手な系統でも好きだからって理由で挑戦する人もいるわ」


 試験紙を受け取ったわたしは、さっきと同じように口に含んで取り出します。すると白かった試験紙が鮮やかな緑色に変わっていました。


「おっ、これは付与系ね」


 先生はなぜかニヤリと微笑みます。


「ふよ?」


「付与魔術は主に味方を支援することに使われる術よ。一時的に動きを早くしたり腕力を強化したり、逆に敵の目をくらましたり動きを遅くすることもできる」


「……」


「あまり嬉しくなさそうね」


「いえ、でもその、付与魔術? って少しピンと来なくて……。使えるようになればロランさんの力になれるでしょうか?」


「もちろん。それに魔術なんて使い方次第よ、黒でも白でもオレンジでも使いどころが悪ければ毒にも薬にもならないしね。ちなみに私も付与魔術士なのよ」


「学園長先生がですか?」


「ええ、現役のときは仲間からすごく頼りにされてたんだから」


 そう言って微笑んだ後でモニカ先生の顔が少し陰ったように見えました。過去になにかあったのでしょうか。もしかしたら――、


「あの……」


「なに?」


「……モニカ先生はロランさんと、どういう御関係なのですか?」


「御関係って……、気になるの?」


「き、気になるとかじゃなくて、ただなんとなく……」


「あいつは私の夫よ」


「おッ!? お、おっと……。そうだったん、ですね……あははっ」


「ちょっとちょっと、信じないでよ嘘に決まってるでしょ。考えてみなさい、あいつアパルトメントに一人暮らしなんだから独身だって分かるじゃないの」


「で、でも別居してるだけかもって思うじゃないですか」


「というか……、あなたまさかなの? そうなの?」


「ち、違いますよ! ロランさんは尊敬できる人ですけど、そういう対象としてはッ! いえ、だからってそうじゃなくて、でも違うんです!」


 もはや自分でも何を言っているのか分かりません。


「怪しい……」


 モニカ先生は片方の眉毛だけを器用に上げていぶかっています。


「ですから勘違いしないでください! ただたまにロランさんに陰があるから気になったんです。過去に何かあったのかなって思って……」


 そして、それと同種の陰がモニカ先生からも感じられたからです。


「へぇ~、よく見てるのね」


「パ、パーティの仲間ですから……」


「私も同じよ、あいつと私は仕事仲間だったの」


 やっぱりとわたしは思いました。おそらくふたりは同じ陰を共有している。


「だからってそれ以上の関係だなんてことは絶対にないわ。ありえない。イノリ、あいつは止めといた方がいいわよ。貧乏だし足は臭いしオッサンだし、それにあなたはまだ若いんだから」


「だから違いますってば! からかわないでください!」


 彼女はくすりと笑いました。


「イノリってつい意地悪したくなるのよね。じゃあ、次はあなたの魔法を見せてくれる? この前の模擬戦で見せてくれたやつがいいわ」


「わたしはその、敵がいないと変身できないんです」

 

「ええ、ロランから聞いているわよ。だから地下闘技場に捕獲したモンスターを用意したの」


「ええ……」




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