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負けず嫌い!

・・ざわざわ・・・・・


『――――――そこー早く並べー!』



「なんとか間に合ったみたいだな。」


「本当、ギリギリだったわね。」


若干息をはずませながら俺らが体育館にたどり着くとちょうど最後の整列の真っ最中だった。


「イス出しとか全部してもらちゃったね?」


「あぁ。チョイと悪いことしたがラッキー♪と思う俺がいることは否めん。」


「あっ♪それ私も♪」


「まぁ、片付けはせいぜいがんばろうかねー。」


「だねっ。」


そんな会話をしながら生徒の群れに混ざる俺たち。近くの生徒を捕まえて並びを聞いてみる。


「これ何順で並んでんだ?」


「ん?背の順男女混合だってさ。」


・・・・・なん・・・だと・・?


「ほら早く並ばないと先生に怒られるよ?」

言いながら俺を押す千夏。


いや、待て待て。


「千夏よ、あなた様は俺の前にくるのか?後ろにくるのか?それが問題なのだよ。」


「え?・・・あ、ちょ、わかった離れて眼が怖い眼が怖い。」


おっと、俺としたことが冷静さを失っていたようだぜっ☆


「で、どっちなんだ??」


「え、えーっと・・・後ろ・・・かなぁ?」

と俺を伺ってくる千夏。


俺は自然と拳を握る。無意識に。



「あ、いやっ、や、やっぱり前・・・かなぁ?」

俺を伺ってくる千夏。


俺は自然と指を鳴らす。ムイシキニ。


「好きなほうを選びナヨ。」


俺は先に列に入る。


「えっとー・・・。」


しばらく悩んだあと千夏は、俺の前に入ってきた。


「ちっくしょ、気ぃ使ってんじゃねーよぉ!!」


「わわっ、ごめん、後ろに・・・」


「俺よりでかいの自慢してんのかこのヤロー!?」


「あーもー、面倒くさい!!どうすりゃいいのよ!?」


「背を寄越せ!」


「無理だよバカー!!0.1センチ差ぐらい測定誤差範囲でしょうが!?」


「意地があんだよ男の子にはなぁ!!」


「・・・フー・・。貴様ら、いい加減にしとけよ?」


「「・・・・・すいませんでした、荒木先生。」」


いつの間にか荒さんこと、荒木先生が俺らの隣に立っていた。この気だるそうに話す先生、常にバタフライナイフを持ち歩いている割とバイオレンスな先生で有名な方である。


「整列だ。背の順で。質問は?」

チャキン、チャキンとナイフを弄びながら聞かれた。この状態の荒さんとは1秒たりともそばにいたくない。


「「いえ・・・ありません。」」


素直に整列する俺たち。俺が前、千夏が後ろだ。(・・・くそっ!)


「なら・・・・よろしい。」

チャキッ、っとナイフをしまって去っていく荒さん。


・・・・あっぶねー!!初日からあんなデンジャラスな先生と説教部屋には行きたくねーっつの!

この学校では放送室のことを別名:説教部屋と呼ぶことがある。

校則違反だったり、何か問題を起こしたやからを放送室で説教するんだが、曰く、防音が効いていて中で何が起こってもばれないからだとか・・・・。

・・・・俺は過去に何度か1年の頃(不幸なことに)担任だった荒さんとご一緒した経験があるのだがどうにもそのときの記憶が曖昧だ。多分脳が精神によくないと排除しているのだろう。まったく・・・冗談じゃない。


生徒会長も先生も本当に大丈夫かこの学校?


おっと、暗幕が下がって暗くなってきた。

んじゃま、期待に胸ふくらましやってくる後輩諸君にありったけの同情とほどほどの祝福を込めて・・・出迎えてやるとしよう。



ちょっとはイチャイチャ的な雰囲気を出せたかな?

作者は女子とのああいうやりとりが大好きです。したことはありませんがw

今回は短編でしたーノシ

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