雷雨
外を歩いていると黒雲
雷鳴と稲光
度々落雷の音
しかし雨は降っていない
暫く歩く
また雷鳴と稲光
落雷の音
今度は近い
少し歩きポツポツと来た
通り雨は激しく降ってくる
だから雨を避けられる建物の一角に避難
ポツポツはサラサラに変わりザザザザに変わる
路面の点は点々になりやがて水浸しせなる
止むまでは雨宿り
ザザザザはババババになり激しくなりやがて静かになってきた
雷鳴は続く
小降りになっては来たが出ればまだ結構衣服が濡れてしまう降り
それでも歩行人は歩いていく
傘をさす人、ささずに歩いていく人、小走りで駆けていく人、自転車で走りすぎていく人
車は関係なく走る
バイクは面倒そうに雨を被りながら走っていく
雨宿りしているのは私だけ
みんな慌ただしく通り過ぎていく
それらをただぼんやりと見つめ続けている
雨はすぐ止むかと思ったが意外としぶとい
ボツボツと降っている
雨玉の大きさは小さくなった
先程まで快晴だったのに傘をさしている人は用意周到かごく近所の人か
天気予報はどうだったか?
雷鳴は鳴るが遠ざかった感じだ
落雷で命を落とす危険性は大分下がったか?
別に傘を持っていない訳ではない
ただ雷鳴轟く中を歩きたくなかっただけ
大きな音はうるさい
まだ雷鳴はする
しかし随分大人しくなった
しかし雨はまだ静々と降っている
雷光もまだある
いつになったら静まるのか?
ゴロゴロという表現はまさしくそれだろう
黒の雲は去りつつある
空が少し明るくなってきた
雨はまだポポポポっと降っている
風が蒸し暑さの中での救いだ
湿気が辺りに立ち込める
路面を車が通る毎に濡れたアスファルトとタイヤの音が耳にうるさい
少し大きな雷鳴がして雨はポツポツとしたモノに変わる
小さな雷鳴と稲光
雨は止んだ
依然として音は鳴り続ける
そろそろ建物の影から出ても問題ないだろうか?
傘をさしている人もいなくなった
所々水溜りができている歩行者道路に出てみる
涼しい風が体を打つ
雨の後の何とも言えない臭い
そして家に向かって歩いていく