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一ノ瀬早苗
本日も晴れ
最近の夏の暑さは異常とされる
雨は降らない
照りつける太陽の光
日傘を差して紫外線や暑さを防ぐ行為
早苗は狭い路地を歩く
家の近くを散歩
蝉の出す鳴き声は遠くでは良いが至近距離で聞くと耳が潰れそうだ
自販機が置かれている
自販機を見るだけで涼しげになる
冷たい飲み物は出るがコインがいる
アスファルトが熱い
平日の日中に人はいない
仕事か暑さで自宅に籠っているか
繰り返される一年
一体夏をどのぐらい繰り返せばこの命は尽きるのか?
暑さは熱い
熱で倒れるかも知れないが倒れた経験はない
うっすらと汗が出る
シャワーで洗い流せるが、これもまた繰り返される事
18年間生きてきた
あとどのくらい生きるのだろうか?
あとどのくらいこの道を歩くだろうか?
時だけが早苗を通り過ぎていく
全ては変わっていく世の中
留まり続ける事はできない
人生とは長くもあり短くもある
今はただ時が過ぎゆくのを待つばかり