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牛丼の夜

お冷を入れに来た男性の名札が「佐藤」だった。灯が好きになりそうなやさしい雰囲気の男性だった。

帰りにスーパーで夕飯の買い物をした、今日は灯の好きな牛丼だ。今日の灯のシフトは10時までだったので、私は夕方に昨日灯が買って来たガトーショコラの残りを食べた。

10時半ごろ灯は帰って来るので、それに間に合うようにゆっくり牛丼と味噌汁を作った。まるで夫の帰りを待つ新婚の奥さんのようだ。

「ただいまー。」と灯の元気な声が帰って来た。私は牛丼をどんぶりによそった。「うわっ!牛丼。僕の好好物。紅ショウガ多めでね。」灯は手を洗って席に着いた。「いっただきまーす!」と手を合わせてから灯は箸を持った。体は男性なので食べっぷりも男性だ。

「絵子の牛丼、本当においしいよね。お店出せるよ。」絵子は二人で決めた「ありがとう」のしぐさをした。右手の親指と人差し指をくっつけて円を作るのだ。「感謝感激雨あられ!」の時は両手で同じように円を作りくっつけるのだ。声の出る」灯もよくやるようになった。

お風呂に入った灯は夏なのにレミオロメンの「粉雪」を歌っていた。その歌声を聞きながら絵子はビールを飲んだ。なかなかの熱唱だったので本当にうちが一軒家で良かったと思った。


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