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Lost Love  作者: 星河語
序章
1/30

 現代ファンタジーです。今までとは全く作風が違います。パラレルワールドの日本を舞台に繰り広げられるお話です。お読み頂けると嬉しいです。

 スマホのバイブレーションが鳴ったので、舘山(たちやま)京太郎は電話に出た。

「……。Yes,I know.(はい、分かっています。)」

 しばらく向こうの話を聞いてから、京太郎は答えた。

『リセット日本支部の代表、山岸アリアと山岸千哉(せんや)夫妻を殺せ。アジア諸国で散々辣腕(らつわん)をふるってきたお前らしくない。日本が一番、リセットの活動が活発になっている。我々の計画に支障が出たら困るのだ。』

『はい。承知致しております。ご心配なく。』

 電話の相手との会話は全て英語だ。京太郎は電話を切った。軽くため息をつく。その時、ふわっと甘酸っぱい香りが鼻腔をくすぐった。恋人の水口(みなぐち)桂香の持っているワイングラスから香ったのだ。

「電話、終わった?」

「ああ。」

「なあに?苦い顔しちゃって。何か、嫌な指令でも来たの?はい、これ、どうぞ。」

 桂香は京太郎の気持ちをほぐすように笑いながら、ワイングラスを差し出した。

「Thanks.」

 受け取って、一口飲んでから口を開く。

「嫌な指令だ。」

「そう。」

 桂香が京太郎の後ろから抱きついてきた。

「ねえ。わたしが裏切ってるって言ったら、どうする?」

 京太郎は軽く笑って、小さなダイヤが文字盤にちりばめられている腕時計をはめた、桂香の腕を撫でた。

「お前はそんなことをしない。」

 京太郎はワイングラスをテーブルの上に置くと、桂香の腕をほどき正面から抱き合った。見つめ合うと、どちらからともなく唇を重ね合わせた。


 物語を楽しんでいただけましたか?

 最後まで読んで頂きましてありがとうございます。


                              星河ほしかわ かたり

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