表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝奇集  作者: タカハシ
5/15

当たり

 交通事故が起き、俺の目の前で男が倒れた。驚く間も無く、男の体が溶け(?)始める。やがてすっかり消え去り、後に残るは洋服と、薄っぺらな板切れが一枚。拾い上げて見ると、ベタベタする板の表面に、『アタリ』と小さく書かれている。 当然のように、近くの駄菓子屋に持って行くと、ちょっと待ってね、店員の婆さんは、奥から新品の男を持って来てくれた・・・

 翌日、今度は俺が事故に遭った。集中治療室のガラスの向こうで、俺のレントゲンを見ながら、どうにもならないと首を振っているのは・・・まさか、昨日の男だ!

 薄れゆく意識の中、せめて俺に見易いようにと、気を使ってくれたのだろう、医師が掲げた写真には、『ハズレ』と大書された板切れが・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ