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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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感想報告(2年目53週目_食事について⑤)

本報告では、街中の食事処について調査した感想を報告する。


 同僚の狼人のディルは夜食を食べる。種族的に夜まとまって寝ることができない。夜行性種族のために夜に開いている定食屋で食べるそうだ。そのうちの一つは、昼間に私がたまに行っている軽食屋だった。名前を『小枝』という。青色の体毛の鳥人夫婦が切り盛りしているのは知っており、果物を使った料理がおいしいと記憶していた。店内での客同士の会話も多く、ひそかにうわさ話に聞き耳を立てることで、市勢の情報を集めるのに重宝していた。


 ディル曰く、夜はフクロウ人の夫婦が切り盛りしており、あの店は昼夜営業の店だそうだ。知らなかった。昼夜で担当が完全に分かれる店はたまにあるらしい。店を閉める必要がなく、効率的に商売ができる。夜はメニューがガラッと異なり、香草と鼠肉をふんだんに使った料理が出るとのことだ。


 気になるので夜行ってみた。店の隅っこに座り、鼠の荒ひき肉の香草焼きを食べた。草の香りと内臓の粒感のある苦味と肉のうまみを感じる味だった。ディルが来るのもうなづけるおいしさだった。メニューには、生鼠の炙り焼きがあった。腸部分は除いてあり、表皮の毛部分のみを焼いているので食べやすく、おいしいそうだ。鳥人たちが、明日休みだからな~と言いながら注文するかしないか迷っていた。話を聞くに、腹を壊すのか、体調を崩すのだろうと想像できた。体調や体形を崩す食べ物は甘美なことを、私も地球の経験からよく知っている。


夜中に軽食を食べたため、次の日は寝不足になった。短時間睡眠では眠った気がしない。ディルはこの店にそこそこ来ているとのことだが、貯金できているのだろうか。神官のエーリは食道楽 (かつ大食い)だが、ディルもそのけがあるのではないか。

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