訓練報告(2年目52週目_教官との訓練進捗について)
本報告では、教官との訓点進捗について報告する。
両手両足を自由に使い、心金が入っている模造槍と魔法を完全に組み合わせて使うアティ教官に一太刀もしくは、一撃を当てる。これが、私たちが取り組んでいる課題だ。
アティ教官は、ノルデ大学の授業補助員であり、現役軍人でもある。つよい。
ディル、エーリ、クルージの三人がかりで臨んでいるが、うまくいなされている。ほかの学生は本当にこれをクリアしているのだろうか? アティ教官に勝つため、この数か月いろいろな創意工夫をしてきた。また様々な怪我、厄介事がたくさんあった。
元気な狼人のディルと私のあばらが折れた。ディルは、エーリとの同士討ちになって、エーリの右ストレートが当たった。とっさに模造刀で防ごうとしたが模造刀ごとあばらが折れてしまった。私はクルージの魔術の流れ弾が当たってしまった。しくしく痛む胸、呼吸がうまくできない中、寝るのはつらかった。レントゲンがないからヒビで済んでいるのか、完全に折れているのかはわからない。
ディルは反射神経を磨くようになった。エーリとの連携をうまく行うためだ。また、火炎、雷撃魔術を集中的に鍛えている。私は、雷撃魔法はいろいろ応用できると思っているので、ディルに勧めた。剣術と魔術の融合に挑戦している。
エーリは、投石を覚えた。圧倒的な腕力から放たれる丸石はすごい速さだ。結局のところ、質量兵器が最強なのだと知らされる。投球フォームは私が少し教えた。丸い石はクルージ製だ。彼女の日課に投石の訓練が加わり、精度が上がってきている。もう少しでアティ教官に当てられそうだ。彼女は魔術で炎を出したり、ものを製作するのは不得意だが、身体強化がどんどんうまくなってきている。
クルージは様々な魔術を手当たり次第に覚え、アティ教官に使っている。足元を泥状にする魔術を初めて使ったときは、もう少しでアティ教官に一太刀浴びせられそうだった。回復魔術も覚え、ディルのあばらが折れたときに治療していた。治療中、ディルはすごく痛そうにしていた。強がりなディルがあんなに叫ぶとは。クルージの回復魔術を受ける勇気は私にはない。
はじめは、無理だと思われたが、見込みは見えてきた。もう少しだ。




