調査報告(6週目_食事について②)
本報告では、食事においてよく使われる『ナガ』について報告する。
『ナガ』は3週目の週報で述べた通り、じゃりじゃりした緑茶色の液体である。日本における醤油のようなポジションであり、かけて良し、煮ものの味付けに良しの万能調味料である。大衆食堂ではこの味付けのものがほとんどである。じゃりじゃりした食感が気になる人は、ろ過してじゃりじゃり分を取った品を好む。また、じゃりじゃり分を固めて焼いたものは香ばしく、パリパリしていて箸休めにちょうどいい。都市では、大商店のものから宿屋の自家製までたくさんの種類があり、どこの『ナガ』がおいしいかの議論は雑談の一つのタネであるらしい。私も休み明けの朝食は『ナガ』をかけたおかゆが定番である。これを見ると一週間が始まった感があり身が引き締まる。
そんな『ナガ』の原料だが、市場での目視及び過剰であるほどの入念な文献調査の結果、確定した。バッタである。こちらのバッタは身が大きいらしく、足をもいだものを発酵液につけ発酵させ、発酵後に臼挽きしたものである。市場での目視結果だけでは到底受け入れがたかったが真実である。吐き気を覚えたが、心理上のものであるため、週報を書きながら心の整理に努めている。
今ならイスラム教徒が豚を食べない理由が少しわかる気がする。文化的に、不浄と感じるからだ。
虫を食べるのは抵抗があるが、社会になじむため慣れる必要がある。これがダメだとほとんどのものが食えない。『ナガ』以外でも虫食は一般的であるらしい。
豚の生姜焼きが食べたい。私の母親は料理のレパートリーがあまりなく、豚といえば薄い豚肉の生姜焼きだった。あの味が愛おしく感じる。豚肉はこちらにも存在するが、値段が高い。ハレの日のごちそうである。




