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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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調査報告(2年目38週目_制服について)

本報告では、ノルデ大学の制服について報告する。


 私が勤務しているノルデ大学には、制服がある。各所属で色が違う。私の同僚たちの制服は、暗い灰色で襟付きの厚手の服だ。学生は制服を着て勉学及び訓練に勤しんでいる。


 地球の学生の制服と違うのは、各自カスタマイズ、魔改造していることだ。この世界で制服を作る側、使う側の苦労が感じられる。地球はS~XLで4~5サイズ用意すれば事足りた。こちらでは体格も手足の数も信仰も違う学生すべてに対応しきるのは不可能だったみたいだ。各学生が体にフィットするように、服屋に修正をお願いするか自分でどうにかしている。


 同僚のディル(元気な狼人)は尻尾がある。尻尾を通す穴が制服にあり、尻尾の根本から20cmの長さの革筒を服につけている。しっぽを服に固定したい場合、革筒に紐を通し、服に結ぶそうだ。マナーで尻尾を動かしてはいけないときに重宝するみたいだ。ずっと尻尾の筋肉に力を入れ続けるのも辛いらしい。


 同僚のエーリ(女神官)は山吹色のフードを制服につけているが、それは自分で縫ったらしい。太陽神の神官であることを示す印も縫い付けてある。


 同僚のクルージ(がり勉男)は凝り性なのが制服からも分かる。隠しポケット、紐を通せるわっかを服にたくさんつけている。洗濯が大変ではないか。


 制服の色は、ベテランになっていくにしたがい、汚れを吸収し灰色から黒に近づいていく。学生がどれだけの年次かは、服の汚れ具合で大体わかる。


 ちなみに、私は学生ではないので制服は着ていない。私服を大切に来ている。地球ではファストファッション全盛期だったため、袖口がボロボロになった服は捨てていた。当時の自分をぶん殴ってやりたい。ここでは袖口がボロボロになった程度では買い替えない。袖口を補強して使い続ける。袖口を補強したため、袖口の色が違うのは当たり前になっている。穴が開いてもパッチをして使い続ける。

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