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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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自己報告(2年目11週目_私について)

本報告では、私の体、内面の変化について報告する。異世界の報告ではない。


 この世界にきて、1年以上たった。体、精神で起こった変化を以下に記す。


①歯が黄色と黒が混じった色になった。虫からできる『ナガ』をはじめ、色素が強いものを食べることが多く、食事の色が歯に移ったためだ。異世界に来る前は3か月に一回の歯石除去、ホワイトニングをしていたのだが、それができなくなった。虫歯にはならないようにしているので、まだ歯は一本も抜けていない。偉い人の歯は白いのでホワイトニング自体はこの世界にもありそうだ。私はできていない。


②あごの力が強くなったと思う。日本にいた時と比べ、固い食べものが多く、よく噛んで食べるようになった。


③髪の毛の伸びるスピードが遅くなり、肌がガサガサになった。日々のお金のやりくりでタンパク質不足になったためだ。また、乾燥帯とまではいかないが、日本と比べ湿度が低い。そのため肌の保湿をしないとガサガサになる。


④足の裏が固くなった。特にかかとが固くなった。底が薄く、サイズが完全に合わない靴を履いており、度重なる靴擦れによって皮膚が固くなった。靴のサイズは0.5cm刻みで売っていない。


⑤髭を伸ばすようにした。毎日、髭を剃る余裕がないためだ。髭を伸ばしてもファッションとして問題ないことが分かってから伸ばすようにした。


⑥目つきが鋭くなった。と思う。言葉はわかるが、異世界での生活は緊張が絶えない。やや神経質になる時間が多いからだと思う。目つきが悪くなったため、顔のほりが深くなった感じがある。


⑦慢性的な軽い痔になった。衛生的でない食べ物を口にすると、下痢になるからだと思う。おそらく切れ痔。


⑧日本語を話すのにワンテンポ必要になった。日本語を使うのは、この週報のみとなった。複雑な思考は、日本語で行うが、簡単な思考は異世界語で行うようになってきている。横浜に有隣堂という書店があり、『本は心の旅路、筆記具はふるさと』という標語を掲げていた。標語の意味が分かってきた。週報を書いているときが、私の生まれ故郷の言葉で考え、記す機会となっている。


今、地球に帰れたとしても、家族や知人は、私だとすぐは見分けがつかないかもしれない。

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