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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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調査報告(2年目8週目_ダンジョンについて)

本報告では、ダンジョンについて報告する。


 ダンジョンと呼称すべきものが、この世界はある。魔素が集まり、特殊な力場となった場所を示す。ダンジョンでとれるものは、魔鉱石と魔鉱石と物質が融合した物質、動植物などだ。

 

 魔鉱石は、エネルギー資源であり、快適な文明生活に必要なものである。また、ダンジョン内部で、魔素の濃度が一定以上になると特有の現象が起きる。現象は様々だが、私は異種交配現象、遺伝子の変異が最大の特徴と思った。


 異種交配現象は、地球にない現象だ。ダンジョンの中では、染色体数が異なる動物の生殖が成り立つ。例として、狼と人間の生殖が成り立ってしまう。子供は両方の遺伝子を引き継いだ狼人となる。また、ダンジョンの中で、魔物の生食や感染をトリガーに生殖なしでも自分の体に別種の遺伝子が混ざることがある。ダンジョンから出てきたら、狼人間になっていた。ということが起こりうる。


遺伝子の変異は、放射線を用いた植物の品種改良に近い。おそらく、高濃度のエネルギーによって遺伝子の損傷が起きるためだと思われる。この世界でも、野菜はそれなりに食べやすい形態をしている。ダンジョンの中で品種改良したためかもしれない。


 これを記載しているのは、ダンジョンへの出張命令が出たためだ。ダンジョンを運営している企業から、研究所に共同研究の打診があり、受けてしまった。研究テーマは、「削岩機の軽量化、高効率化に関する研究」とのことだ。8週間後に私は、ダンジョンのある町「タルム」に出張となるらしい。


 共同研究で労働環境が過酷でない話は、地球でも聞いたことがない。例外なく皆、地獄を見ている。

5級市民であることを盾に、参加が難しいのではないかと、交渉する予定だ。

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