調査報告(2年目7週目_モテについて)
本報告では、モテについて報告する。
地球では、異性にモテるために、各人は大変な努力をしていた。個々の世界でもそれは通用している。モテの要素として、①かっこいいか、かわいいか。②優秀な母体、遺伝子を有しているか。③社会的か、社会組織の中で優位な地位にいるか。④財を有しているか。⑤服や外観に気を使うだけの、自身への客観性を有しているか、余裕があるか。などがあげられると思う。
この世界でも同じだ。ムキムキの体を持ち、高収入の男性はモテる。血色がよく、乳房が大きく、臀部が大きい女性はモテる。ただ、違うのは、様々な種族、様々な文化を有する人がいることだ。モテアピールの仕方も種族によって異なる。
角を持つ牛人種は、角のきれいさ、立派さでアピールする。艶やかな角は、健康状態、懐具合のバロメータとなる。角の形を整えたり、クリームを塗るなど彼らは頭頂部の一部に意識を向けている。もちろんほかの要素も異性からは見られる。
鳥人は歌のうまさが、声の通りがアピールポイントとなる。遠くの同胞とコミュニケーションできるのは、彼らの中では強みになる。町の郊外には、歌を歌うためのカラオケハウスのようなものがあり、鳥人はそこで歌うことがストレス発散、異性との交流となる。
また動物との混血が少ない氏族の中に、ジュディ族と呼ばれる氏族がいる。彼らは、何との混血なのかは定かではない。彼らは自分に自ら刻んだ刺青、あるいはボディペイントのきれいさ、精密さがモテアピールとなる。ジュディ族は、人体に対する関心が非常に高く、医療職が最も氏族の間で尊敬される。ボディペイントは、人体に対して、どれほどの器用さを持っているかを示すものとなっている。
背中の刺青は、既婚者の証となる。伴侶にしかできない領域を、一晩で染めるらしい。婚姻における重要な位置付けらしい。伴侶への背中はどういったものにするかが、思春期の定番トークネタらしい。婚姻適齢期の人に、背中がきれいだねとは、絶対言ってはいけない。背中を生で見てもいけない。殺されても文句は言えない。
そんな彼らだが、ジュディ族の医者は腕が良いことが多い。傷口の縫合は一級品だ。人体を加工するのが好きなのか安く行ってくれる。天職らしい。
ジュディ族については、私が治療をお願いした医者から聞いた。先週買ったナイフで固い野菜を切ったときに手を深く切ってしまった。そこで近くの医者を訪ねたというわけだ。異世界初の大怪我が野菜を切ったためとは我ながら情けない。




