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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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調査報告(2年目2週目_学期のはじめについて)

 本報告では、学期初めの大学内の様子について、それを記載する。


 この世界には、桜がない。四季がない。新学期を実感させる変化は、日本よりは少ない。しかし、私が住んでいる寮が騒がしくなった。新人が寮に入ったからだろう。新学期の到来を知らせる音だ。


 一回騒がしくなった次の日には、寮の大部屋に集まる足音がドタドタと聞こえた。おそらく、先輩が新人を躾けたのだろう。次の日からは、少し静かになった。 寮の学生の部屋は、二人一部屋の相部屋らしい。私は贅沢に一人で使っている。


 新学期は、学校も浮ついている。大学の食堂がざわざわしている。そこで困るのが、教授と間違われることだ。挨拶が来るので、返答し、タールズ教授の助手だと伝える。この作業を何十回もしている。疲れる。特に士官部は、声がクソでかい人が多い。


 4年生の課題研究も始まった。彼らは3年の後期に、研究室に配属となり、先輩の研究を引き継ぎながら、勉強してきた。タールズ教授と学生の食事会に誘われた。疲れる。助手というのが大変微妙な立場であることを実感させられる。


 4年生になった彼らは、年度末に切羽詰まった顔で、私に試作を依頼してくるのだろう。それも季節を知らせる風景であると思う。

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