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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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閑話--調査報告書 No.5693 カガ ユキ

調査報告書No.5693  2710年8月28日


対象  カガ ユキ


上記対象について以下の通り報告申し上げます。


1総合所見


D (雇い入れに問題ないが、継続的な調査を推奨)


2 対象者の身分、来歴

 5級市民。2710年3月51日にラキエにて住民登録を行った記録有り。ラキエ以前の住民記録はなし。隣国からの難民もしくは私生児の可能性あり。

  

3 雇入れ前までの交友関係、思想

 仕事場での評判はまじめで、よく働くとの評判。交友関係は少なく、3~4人ほど。休日は図書館に滞在することが多かった。他種族への差別的な素行はなかった。ギャンブルや借金など金銭トラブルもなかった。礼儀作法もある程度あり、文章・算術能力も、ラキエ大学に入学可能なほどある。以前に、中等もしくは高等教育を受けていた可能性があり。

 宗教は月神を信仰している。ラキエでは神殿に立ち入っており、鐘の更新にも寄付をするなど敬虔である。他の宗教、思想団体との交友はなかった。郵便の差出はラキエ大学の一通のみしか確認できなかった。



4雇い入れ後の行動調査結果

 まじめな勤務態度をとっている。自ら進んで残り仕事をするなど、国家のため行動していることが見受けられる。また、金銭的なものを扱う際にも、横領行為は見られなかった。夜間の出歩きは少なく、休日は大学寮の図書館で過ごすことが多い。仕事終わりに、魔光通信の送受信機を眺めていることが多い。送受信機がない都市での生活が多かったのだと予想している。


5 特記事項

 蝙蝠語、犬語は話せることを確認している。しかし、本人の履歴書を見ると亜人語と書かれており、もっと多くの語を話せる可能性がある。もし、履歴書通りに多くの言語を話せる場合、陸軍情報特務隊への転籍も検討したい。


6 調査依頼者への報告事項

 魔道具科の助手の募集が少ないことは、士官部でも問題だと認識しています。また、官立ノルデ大学は、国家の益になる人材を広く募集している教育機関であります。しかしながら、5級市民という身分不定のものを雇用するにあたり、戦略情報科に事後確認をとるといったやり方は、好ましくないと考えております。今後このようなことがないように、注意していただきたい。


上記の報告内容は以下の指揮下のもとで実施いたしました。問い合わせは下記に願いたい。


官立ノルデ大学 士官部 戦略情報科 教授 兼 

エンズ帝国軍 陸軍 ノルデ師団 特務隊 特務大尉

ローエル・ディート


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