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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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調査報告(10週目_婚姻について)

本報告では、婚姻について報告する。


 異なる種同士では、子供はできない。例として、チワワとシェパードは同じ犬種同士なので交配できるが、犬と人は交配できない。これは地球上の生物の法則であるが、そのまま私がいる世界にも当てはまる。亜人と人の交配は比較的容易らしいが、亜人と亜人は互いの種類によって、自然に子供ができる/できないが分かれる。自然にできない場合は、魔術や魔道具による解決策がある。交配魔術があり、公共の医療機関で処置を受ければ、子供をなすことができる。


 世界、社会、環境の違いによって、テクノロジーの進歩の様子が大きく異なると実感する。地球と比べて、一律に技術が進んでいる、遅れているという見方や○○世紀くらいの技術レベルだと見なすことは誤りだ。交配魔術のように、21世紀のバイオテクノロジーでは、社会実装できていないものが、できていたりする。魔術を人間家電の術というのは、地球人が見下した最たる例だ。そのような言い方をしたものは反省すること。その一方で大変遅れているものが存在したりする。トイレとか。


 交配魔術という希望があるが、その使用および前段階の婚姻には制限がある。大まかには以下のようになる。

①5級市民(難民、孤児など、私の現階級) 同士の婚姻、交配魔術は禁止。

 これは生活基盤がぜい弱なものを増やすのを防止するためだと思われる。


②4級市民&5級市民、あるいは4級同士は婚姻可能。ただし、自然交配可能な種を強く推奨。交配魔術も推奨されてない。これは、交配魔術してできた種を育てるのが、中流家庭だと難しいからだと思われる。体の器官が自分と異なる赤ん坊を育てるのは難しい。それゆえ子育ての負荷が偏り、離婚の一因になるからである。


③少なくとも一方が3級市民(魔術師、士業、兵士職)の場合、婚姻は自由で交配魔術も無料となる。子育てもヘルパーがつくらしい。これは優秀な人の子供を増やしてほしいからだと思われる。なので異種同士の婚姻カップルは、片方が勝ち誇った顔で歩いていることが多い。すんごい顔だ。

(ちなみに、片思いの相手が自然交配できない種なのに、諦めきれず3級市民になり迎えに行くのは恋愛小説の鉄板ネタ。1年前のベストセラージャンルでもある。今年の流行は、自然交配できる種の隣人と自然交配できない種の3級市民との三角関係ジャンル。)


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