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作業報告(日本⇒異世界移動)
私の名前は、加賀幸 (かが ゆき)である。異世界に移動するまでは、日本の設備メーカーで仕事をしている30歳のおっさんだった。仕事中、電気が流れているケーブルを誤って切ってしまい、感電して死んでしまった。
死後(?)、神らしいものの計らいで、異世界に転生してもらうことになった。神の詳細はこれを書いている段階では覚えていない。転生の際に、何か能力や装備を頂けるとのことだった。
私は、「誰とでもコミュニケーションができ、読み書きできる」能力を希望し、それが叶った。理由としては、転生先の現地人?社会に溶けこめる可能性を増やすためである。他、持ち物は、一般の住民と同等なものをお願いし、それも叶った。
その後、異世界に転生した。転生先にて、筆記具と紙を入手したため、異世界に来てからの作業報告や所感を日本語で記しておく。同じ境遇の人がこれを読んでくれて、何か知見を得てくれれば幸いだ。
異世界歴 2710年3月52日 加賀 幸