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第八十四話 ちょこっとカオス劇場『サンデレオ~ガラスの靴を履くのは女子だって誰が決めた?~』その 3

魔女「サンデレオ、よくぞこの魔女のお眼鏡にかなう一作を産んだわね。褒めてつかわそう」


サンデレオ「それはいいんだけど、支払いの方もささっと済ませてくれよ。人生初給料だぜ」


魔女「そのことだが、う~む……こんな絨毯なら人間の世界で800円くらいの価値かな」


サンデレオ「なんだと!安くない?」


魔女「まぁ待て、800円の受け取りか、それか別の条件がある」


サンデレオ「え?800円はもう決定なんだ。で、条件とは?」


魔女「私達の故郷にして生涯命を共にする地『魔女魔女ワールド』に招待してあげる」


サンデレオ「なんだって!『魔女魔女ワールド』だと!なんて魔女魔女しい世界なんだ。それは一体どこに?」


魔女「どこもここもないよ。魔法の国なんだから。地図上には存在しない別世界だよ」


サンデレオ「そんなファンタジー全開世界に僕を招待してくれるのか?」


魔女「そうさ、仮に800円を得たとして、800円分の切符じゃそこまで行けないよ。というか、魔女の私に頼る以外行く方法がないから。よってこちらの方がお得にしてプライスレス」


サンデレオ「決まりだぜ!よし、魔女魔女ワールドに行こう!というわけだ、インデレオ兄さん、ニンデレオ兄さん、僕は魔女と一緒に行くぜ!」


インデレオ「いってら~」


ニンデレオ「お土産を頼むぞ~」



 こうしてサンデレオは魔女に連れられ魔法の世界『魔女魔女ワールド』に行くことになりました。




【第三幕】

 

 場所:サンデレオ家の庭



魔女「言った物の用意は出来た?」


サンデレオ「できたできた!ホイ、美味いメロンだ。しかしなぜまたメロン?」


魔女「こうするのよ!パラリラポロリラホイ!」


サンデレオ「わぁ!ただの美味いメロンが、メロンのロケットになったぞ!」


魔女「そうだよ。これに乗って魔法の世界に直行するってわけ」


サンデレオ「あれ?こういうのって、カボチャが馬車になるもんじゃないの?」


魔女「馬車で行けるような柔な道のりじゃないよ。それに私、カボチャって好きじゃないから。どうせ畑で採れるならメロンの方が良いでしょ」


サンデレオ「確かに!」


魔女「じゃあ行こうか」


サンデレオ「魔女はこっちに乗らないのかい?」


魔女「私はこの箒で一っ飛びだもの」


サンデレオ「僕がこれに乗る必要あるの?」


魔女「何言ってんのよ。魔法の国に行くのよ。お前のような魔法の力無き三流職人が途中のゲートに生身で突っ込んでごらんよ。もうグッチャグチャのネッチョネチョになってそれで人生おしまいなんだから。だからこれに乗るの。これに乗ってれば安心だから」


サンデレオ「なるほど。そういう理由でこちらからそちらの世界に干渉できない仕組みになっているのか。無駄に作られた設定だ」


魔女「いいから行くよ!さぁ乗り込んだ出発だぁ!」



 こうしてサンデレオは、魔女のナビゲートを受け、メロンのロケットで魔法の世界に旅立つことになりました。



【第四幕】

 

 場所:魔法の世界 とある町


サンデレオ「やや!何だか分からない間にすっかり魔法の世界に来てしまったぞ!」


通行人A「なんだい、旅人さんかい?」


サンデレオ「やあ通行人A。ふと思うのだが、君はAでなくBになりたいと思ったことはないかい?」


通行人A「ないね。こちとらAであることに誇りを持っているからさ」


サンデレオ「そうかいそうかい。ところでなのだが、大した考えもなく、本の中の世界みたいでなんか面白そうと思ってこんな所に来てしまった僕は、これから一体どこにいって何をすればいいと思う?」


通行人A「なんだいあんた。自分のこれからのことも分からないのかい?だったらホラ、あそこのドームをごらんよ」


サンデレオ「ごらんよと言われたままにご覧になったが、で、どうした?」


通行人A「勘の鈍いこと。あそこに行けば、何か次のイベントが待っているかもってことだよ」


サンデレオ「なるほど。そう言われて無視も出来ないな。僕の性格はそこまでねじ曲がったものでもない。よし、通行人の君が言う通りあそこのドームを覗いてみよう。ありがとう君。……君の名は?」


通行人A「だから、しがない通行人Aさ」


サンデレオ「それは君の役割であって本当の名前ではなかろう。僕に進むべき道を示してくれた感謝の対象である君の本当の名前を聞きたい」


通行人A「なんだって?誰の人生にとってもただの道行く男に過ぎないこの俺から名前を聞こうだって?うう……お前さんはなんて気の良いヤツなんだ。では、言おう。尊敬する両親から与えられたこの俺の真の名を!といっても人前で名乗るのに慣れてないんだ。初めてだし。大きな声は恥ずかしいので耳を貸してくれ」


サンデレオ「ふむ、左耳を貸そう」


通行人A「ごにょごにょ……」


サンデレオ「ふむふむ、ごにょごにょの部分にはとても素敵な名前が入っている。でも、これは僕と彼との秘密さ!」


通行人A「では、達者でな。感謝するぞ旅人サンデレオ」


サンデレオ「ありがとう!では、さらば」



 こうしてサンデレオの魔法の世界での旅が始まりました。

 皆さんも人の名前を覚えてしっかり声にしましょう。真心こめて呼び合うことが、世界平和の第一歩となります。

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