表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/164

年末4

その夜、札幌の街中に出る。


取引先との忘年会は、オフィス街の地下にある小さな居酒屋の座敷席だった。


忘年会といっても、うちの会社から課長と部長と私の3名、

相手先からも3名のこじんまりとした会である。


仕事の付き合いだが何か接待をするような場でもない。

ビールと枝豆だけでずっと話していそうな

おじさんの集まりの輪の端で、適当な相槌を打ちながら飲む。


さすがに年末とあって、店内は賑わっている。

私の目線の先にはカウンター席があり、座っている客が目に入る。


私よりも少し若そうな男女のカップル客の後ろ姿がある。


並んで楽しそうに話している。付かず離れずの微妙な距離感で、まだ友だち同士のようにも見えるが、楽しい時を過ごしているようである。。


・・・はるかとホルモン屋に行った時も カウンター席だったが

周りからこんな風に見られていたのだろうか。

いや、こんなに仲良くはしてないか・・、、



などと考えるうち、また はるかのことを思い出してしまっている自分に気づく。


周りから聞こえてくる会話にあわせて 作り笑顔をしながら、急に落ち込んだ気持ちになる。


今夜は誰かと どこかに出ているのだろうか・・。


・・などと。なぜ悩まなければいけないのだろう?

という気持ちも同時に湧いてくる。



そもそも、栗原さんのことに悩みながら

いつしか はるかのことまで悩んでしまっているのは なぜなのか?

全くそんな予定ではなかったのに。


しかも、どちらの悩みも時間を経るほどに深くなる気がする。


こんな 自作の底なし沼にハマったまま

モヤモヤとしながらこの土日も、年末年始も過ごしたくはない。



もういっそのこと、強い酒でもあおって、

真冬の豊平川あたりに、飛び込んでしまおうか。



・・・・・・、


せめて、この 収拾がつかない状態を、

誰かに話せたら?

少しは楽になれるのだろうか。


自分の気持ちがどうなるのか、試してみたい。


優しく話をきいてくれる相手ならば、誰でもいいのかもしれない。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onimg.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ